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らせんの本棚

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SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな…
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2024年2月の記事一覧

『ユニコード戦記』レビュー

『ユニコード戦記』─文字符号の国際標準化バトル小林龍生 (著) ◇ ジャストシステムという会社があります。かつて、一太郎というワープロソフト(まだありますw)でぶいぶい言わせて、一太郎用の日本語フロントエンドプロセッサ(なんて今ではもう言わないとおもうけれど。IMEかな?)のATOKで、あらゆる(日本語での)文章書きのハートをわしづかみにして一世を風靡した、老舗の、特に日本語処理関係に超強い会社です。 そこに、教育雑誌の編集者(小学館で、かの『ドラえもん』担当編集者だった

『天翔ける十字軍』レビュー

『天翔ける十字軍』ポール・アンダーソン(著)/豊田有恒(訳) 「外れなし」の異名を持つポール・アンダーソン先生の書かれた異色SFです。 というかんじの中世テイストSF。なんだか言葉通りの意味でのスペースオペラ(?)になっています。 面白いのは全編がその十字軍の宇宙遠征に帯同した愚僧ことパーブス修士(修道士)が過去を回想してしたためた年代記という設えになっていることです。 なので、言い回しがとっても古風。それなのに光線兵器は出てくるわ超光速航法は出てくるわ。この文体と出来

伊豆ジオ100めぐり。ガイドブックの紹介と実際にうろうろした話。

最近、こんな本を見つけてしまったもので、伊豆のジオスポットめぐりにはまっていたりします。 伊豆ジオ100ガイドブックの紹介ま、某漫画の影響も全くないとはいえないですけれどねw ※改めて某漫画をぺらぺらめくってみると、行ったことある所がたくさんでてきていてびっくりw これはこれで聖地巡りはかどりそうw さてさて、閑話休題。 そもそもジオパークって? ジオパークというやつは世界遺産などと同様に、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が推し進めているプログラムなのだそう。