『ドードー鳥と孤独鳥』レビュー
『ドードー鳥と孤独鳥』川端裕人:著
🦤
この素晴らしい装幀でこそ包み込める、厳粛で、壮大な生物史の物語。
遺伝子、ゲノムから細胞、生物、命、生物相、土地、気候、環境、そしてすべての歴史の、めぐるめぐる堂々巡りの旅路。
これは本当に一言では説明も紹介もしづらい、心をゆさぶる物語。
そう、フィクションだからこそ書くことができた物語。しかし、とても現実的、知的、史実的で、コロナ騒動を経た「今」だからこそ書かれるべきだったのではないか。そして、川端裕人という著者の仕事歴、作品歴