『危険なヴィジョン』〔完全版〕レビュー
『危険なヴィジョン』〔完全版〕①~③
ハーラン・エリスン編
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新しいコンセプトやタブー視される主題を全面に押し出したアンソロジー。
従来からの基調路線で読み手や編集に迎合した「売らんかな」な作品を集めるのではなく、SFの殻を破るような、挑戦的なSF(スペキュレイティヴ・フィクション=思弁的小説)を集めたい。と、あのハーラン・エリスンの掛け声でかき集められた、業界全体が第一次成長期だったころのSF界の精鋭作家たち。
大部数を誇るSF雑誌に「売れる作品ではない」作品たち