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認知の歪みを防ぐ!内なる多面性の育て方

こんにちは、らるです。
今日は認知の歪みを防ぐ方法について
話していきたいと思います。

突然ですが、皆さんは
「認知的不協和」という言葉を
聞いたことがありますか?

これは、自分の信念や行動が
矛盾したときに感じる不快感
を指します。

そして、人はこの不快感を避けるために
都合のいい解釈をしたり、
不都合な情報を無視したりする
のです。

例えば、ある宗教団体の予言者が
「〇〇年に世界が滅亡する」と言ったとします。

しかし、その年になっても
世界は滅亡しませんでした。

普通に考えれば、
「この予言は間違いだった」
「預言者は信用ならない!」と
信仰を失うはずだ…というところですよね。

でも、それを信じていた人は、
「私たちが祈ったおかげで滅亡を回避できた」
と考えることがあります。

こうして、自分の信じていたことを
否定せずに済むように、
都合よく解釈する
のです。


SNS時代の認知の罠

現代は、SNSによって
自分の意見に合った情報ばかりが
目に入りやすい
環境になっています。

例えば、普段から特定の政治思想を持つ人が
SNSで同じ考えのアカウントをフォローしていると、
自分と異なる意見を見る機会が少なくなります。

こうして、認知の偏りが固定化されるのです。

この状態を放置すると、
偏った考え方がどんどん強まり、
違う意見を受け入れにくくなります。

では、この「認知の罠」から
抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?


内なる多面性を育てる

 では、その「罠」から逃れるためにはどうすればいいのか。一つの手段として私は、「内なる多面性を育てる」ことを提案したいと思っています。  人間の中には、必ず多面性があります。男性であっても内面には女性性を抱えているし、高齢者であっても必ず子どものような部分を持っている。あるいは、時と場合によって「父親である自分」「息子である自分」「社会人としての自分」を使い分けていたりもします。そのような、自分の中にある多面性を認識し、刻々と変わる自分の中の人格をイメージして、それぞれを成熟させていくことが大事だと思うのです。
 たとえば、周りにいる人たちを観察して、自分とは違うタイプの人の真似をしてみる。自分と違う考えを持つ人、違う信仰を持つ人と対話をしてみる。
 もちろん、「自分にはこういう行動はできないな」と思うこともあるでしょうし、相手の言っていることを理解できない場合もあるでしょう。それでも、その繰り返しを通じて、自分の中の「内なる老若男女」を育てていくことは、認知的不協和を柔らかく受け止めて、すぐに「否定」や「忘却」や「ごまかし」に逃げ込まないことにつながるのではないでしょうか。

釈 徹宗; 最相 葉月; 片山 杜秀; 中島 岳志. 別冊NHK100分de名著 宗教とは何か (p.29). NHK出版. Kindle 版.

その方法のひとつが、
「内なる多面性を育てる」ことです。

人間の中には、
さまざまな側面が存在します。

たとえば、
・父親でありながら、息子でもある自分
・社会人でありながら、友人としての自分
・厳格な一面がある一方で、優しさも持っている自分

こうした多面性を意識することが大切です。
なぜなら、これによって
固定観念に縛られず、
柔軟な思考ができるようになるからです。


異なる価値観に触れる

では、どうやって多面性を育てるのか?

具体的には、
「自分とは違う価値観を持つ人」と交流すること
が有効です。

・自分と違う意見の人と話してみる
・異なる文化や信仰を持つ人と対話する
・普段読まないジャンルの本を読んでみる

もちろん、
「この考え方は自分には合わないな」
と思うこともあるでしょう。

しかし、それでも
違う考えに触れ続けることで、
自分の中に多様な視点を持つ土壌
できていきます。


まとめ

✔ 認知的不協和とは、
 自分の信念と矛盾する情報を避ける心理現象

✔ SNS時代は特に、
 都合のいい情報ばかりを受け取りやすい

✔ 認知の罠から抜け出すには、
 「内なる多面性を育てる」ことが重要

✔ 異なる価値観に触れ、
 変化を恐れずに受け入れることが大切

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