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『教育』は人を幸せにしない。大切なのは『〇〇と〇〇』だ

こんにちは、らるです。

突然ですが
皆さんは『教育』にどんなイメージ
持っていますでしょうか?

しっかりと受ければ
いい人間になれる、とか
幸福になれる、とか

なんとなく、
良いイメージをもっていませんか?

日本にいると
義務教育で9年
高校まで出て12年
大学まででると16年

いずれにしても
かなり長期間、教育を受けます。

教育の効果、出ているでしょうか?

『群衆心理』で著者のル・ボンさんは
カナリ強烈に現代教育を批判しています。

今日は
『群衆心理』第二篇 第一章 第五節より
『教育と訓練』を説明します。

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引用から入ります。

教育が人間をいっそう道徳的にも
いっそう幸福にもせず、
人間の遺伝的な情欲や本能を改めず、
しかも指導を誤れば、
教育が有益となるよりも
むしろ大いに有害となりかねない

教育は、人間を
道徳的にも、幸福にもしない。

それどころか
大いに有害になりうる

イキナリ強烈な批判を
浴びせています。

なぜ、そんな話になるのか

それは、現代教育の基本が
「教科書の内容を鵜呑みにする」ことを
ベースにしているからだ、といいます。

人々は、
できるかぎり教科書を覚えようと努める。
そして、青年は、小学校から
博士の学位や教授資格を得るまで、
ただ教科書の内容を鵜呑みにするだけで、
決して自分の判断力や創意を働かせない
教科書とは、辞書のようなものであって、
参考の資料とすれば役に立つが、
その冗長な断片的知識を頭につめこむのは、
全く無用のこと
教育とは、暗誦と服従とを意味する

自分の頭で考えないことが
問題であるということです。

この部分には、共感する方も
多いのではないでしょうか?

『群衆心理』が書かれたのは
19世紀のことです。

インターネットにより
暗記していることの価値が
暴落した21世紀では
更に「自分の頭で考えること」の
価値が上昇
しています。

なおさら
「教科書を暗記してる場合ではない」
と言っていいでしょう。

じゃあ、どうすればいいのか

まず、ル・ボンは成功の条件を
以下のように語っています。

判断力、経験、創意、気概などが、
人生における成功の条件であって、
教科書のなかで、それらを学ぶのではない。

判断力、経験、創意、気概
人生の成功条件と言われるこれらは
どのようにしたら身につくのか?

その答えとして
フランスの哲学者テーヌの言葉が
紹介されています。

少し長いですが
イメージの掴み易い文章です。

思想を芽生えさせるものは、
無数の感覚的な印象
――作業場、鉱山、裁判所、
法律事務所、造船場、施療院などで、
道具、材料、業務などを目撃し、
顧客、労働者、工作の模様などを
眼の前にし、
よいできばえの仕事や
悪いできばえの仕事、
金のかかる仕事や
儲けのある仕事などを見るときに、
青年が日々受けとる
無数の感覚的な印象である。
それらは、
眼、耳、手のみならず
嗅覚によっても受けとられる
それぞれ特殊な、微細な知覚である。
これらの知覚は、無意識に蒐集され、
知らぬまに消化されて、
青年の心のうちで組織だてられると、
早晩青年に、ある新たな配合や
単純化や調節や改良や発明の方法を
暗示するようになる。

実際に見て、
感覚を受け取り

自分の中で消化する

これが大切だということです。

教科書の文字を暗記しても
自分の頭で考えられるようには
決してなりません。

自分の思想を作り
人生を成功に導くのは
『経験と消化』です。

今日のまとめ

教科書を暗記しても
道徳的にも幸福にもなれない

自分で考えられるようになる
=自分の思想を作るには
『経験と消化』が必要

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