最強チームをつくる方法 『共通の目標』 補足 会社の「理念」が浸透しない理由
こんにちは、らるです。
最強のチームづくりを紹介した中で
「共通の目標」が大事である
という話をしました。
これに付け加えて本書には書かれていませんが
「共通の目標」を作るときに大切なものを
一つ補いたいと思います。
…
参加なくして決意なし
私たちは、強制されているものなら
それを守ります。
法律を守らなければ罰せられますし
会社からのノルマなら
守らなければ報酬を失っていきます。
守る、というより、守らざるを得ない
といった感じですね。
モチベーションが有ると無いとに
関わらず…です。
ですが、強制でない目標の場合は
どうでしょうか?
例えば、会社組織にいると
「経営理念」とか「スローガン」とか
「ビジョン」とかが示されていることが
あります。
例えば、日本を代表する会社
トヨタの基本理念なら、
こういったものです。
https://global.toyota/jp/company/vision-and-philosophy/guiding-principles/
とても立派なことが書かれていますよね。
具体的なルール…ではなく
いわば、会社としての「生き方」を
示したものになっています。
もしかしたら、トヨタの社員の方々は
この理念を日々実践しているのかもしれません。
ですが、多くの会社の場合、
トップの決めた理念を
末端の社員は覚えていません。
この本を基に先日noteに書いた通り
本書に紹介されている
ビジネス誌「Inc.」による
600社の調査結果によると
そのような会社の優先事項を
知っている社員は全体の2%しかおらず
殆どの社員は
会社が何を目指しているか知らずに
働いている
というのが実情です。
知っているのは
全体の2%の社員だけです。
なぜ、こんなことになってしまうのか
それは「理念」というのが
「ルール」ではなく「生き方」であるからです。
「あなたはこれを大事にして生きてね」
というのを他人に命じられて
「はい、わかりました」とできる人が
どれだけいるでしょうか?
「生き方」というのは
自分で「これが良い」と決めたものにしか
「本気になれない」ものです。
繰り返しますが
「自分で」良いと決めたものだけです。
「どこかの偉い人」に自分の生き方を
強制されて、本気で取り組めるはずがないんです。
世界的名著、『7つの習慣』では
組織の目標を立てることに関して
こう述べられています。
自分が参加していないことに打ち込む決意をする人などいない。参加無ければ決意なしと紙に書いて、星印をつけ、丸で囲み、アンダーラインを引いて欲しい。関わらなければ、決意はできないのだ。
P188
こういうことです。
…
まとめ
会社等の組織で示される
「理念」「ビジョン」といったものに
メンバーを本気にさせたいのであれば
「全員参加」で作る以外にない。
『参加無ければ決意なし』である。