達人にとっての「練習」とは?【達人のサイエンス⑥】
達人になるための
5つのキーポイント。
1、指導
2、練習と実践
3、自己を明け渡すこと
4、思いの力
5、限界でのプレイ
前回は「指導」の項を説明した。
https://note.com/raru3105/n/nd2917122048a
いい先生につくことが大切であること
いい先生に見分け方は
「生徒」とのコミュニケーションを見て
・励ましと注意のバランスがとれていること
・覚えの悪いものへの指導が上手いこと
を確認する、という話をした。
今日は2つ目の「練習と実践」の話だ。
…
達人にとっての練習は、練習ではない
達人にとって
練習は、練習ではない
これはつまり
「本番」のために
「練習」している のではなく
「練習」そのものが生き方であるということ
他の何かのためにするのではなく
練習したいからする、ということだ。
これは、
武道において最高位の「黒帯」を
得ることの意味に通じている。
黒帯とは永遠に続く道のワンステップにすぎず、一生学び続けていくためのライセンスにすぎない
P81
達人とは、
「練習」そのものを愛す人間のことなのだ。
結果として
上達があとからついてくる状態になる。
人生の基盤に
練習・実践をおくものが達人なのだ。
この達人にとっての練習は
以下のようなものになるらしい。
練習することがメインになる日が必ずやってくる。時の経過や世界の騒がしい動きに関知せず、安楽椅子に腰を下ろすように、練習を安らぎと思えるようになる。そして翌日も同じだ。その状態は決してあなたのもとを去ることはない。
P87
練習は永遠に続く安らぎとなる
これが達人の領域である。
この本を取り上げてから
何度も繰り返している言葉を
繰り返す。
達人とは
「成果を出す人」のことではない
練習・実践の毎日にとどまり続ける
=達人の道にとどまり続ける
人のことを言うのである。
…
まとめ
達人にとっての練習は
本番に向けた準備ではない
達人は練習そのものを愛し
人生の基盤に練習を置く。
練習の繰り返しに
永続する安らぎをおぼえるのである。