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君主論 攻略④ 100分de名著を読む 君主論における君主像

久しぶりにシリーズ物の記事を
書いていて、ちょっと懐かしい気持ちに
なっています。らるです。

今日は君主論攻略の4回目です。

引き続き、100分de名著から
お話をしていきます。



『君主論』の概略

ここまでも、ネットの動画や記事で
学んできていましたが
本を通しても、改めて
『君主論』の概略を見ていきましょう。

『君主論』とは、簡単に説明すると、乱世の中で君主はいかに生きるべきかを説いた実践の書で、以下の四つのテーマで構成されています。

「国の分類とその征服・維持の手段」(第一~十一章)
「攻撃と防衛に関する軍事的側面」(第十二~十四章)
「君主の資質」(第十五~二十四章)
「君主の出現を待ち受ける運命論」(第二十五~二十六章)

武田 好. NHK「100分de名著」ブックス マキャベリ 君主論 NHK「100分de名著」ブックス (p.44). NHK出版. Kindle 版.

以前の記事でも

・前半:君主政体の種類&軍備
・後半:君主に必要な能力 

ということで紹介していましたが
もう少し細かく分けると

「国の分類とその征服・維持の手段」(第一~十一章)
「攻撃と防衛に関する軍事的側面」(第十二~十四章)
「君主の資質」(第十五~二十四章)
「君主の出現を待ち受ける運命論」(第二十五~二十六章)

この4つに分かれる、ということですね。

そして特徴としては
以下のようなことが
本書では挙げられています。

・テーマごとにわかりやすい科学的論証が行われている
・史実や実際の君主を例にしてケーススタディ形式で書かれる

なんだか、とても分かりやすそうな
本だという気がしてきますね。

そして、もう一つの特徴が

・「政治と倫理を完全に切り離して」書かれている
(それまでの君主に関する書物との決定的違い)

たとえば、こんな言葉が出てきます。

 マキャベリは『君主論』の中でこんな問いかけをしています。「冷酷さと憐れみぶかさ。恐れられるのと愛されるのと、さてどちらがよいか」
 多くの人は迷うことなく「君主は憐れみぶかくて、人に愛される人物のほうがいい」と答えるはずです。しかし、マキャベリの答えは逆で「君主は冷酷で民衆に恐れられる存在であるべき」というのがこの本での彼の主張です。ほかにも『君主論』の中には「人間は恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つける」(第十七章)、「人間は邪悪なもので、あなたへの約束を忠実に守るものでもない」(第十八章)と、まるで倫理を無視したかのようなフレーズが多く登場します。

武田 好. NHK「100分de名著」ブックス マキャベリ 君主論 NHK「100分de名著」ブックス (p.48). NHK出版. Kindle 版.

君主は冷酷で民衆に恐れられる方がいい

人間は恐れている人より
愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つける

人間は邪悪で約束を忠実に守るものでもない

…確かに、あまり倫理的ではないですね。


君主の心得

君主論における
君主の心得を、メチャクチャわかりやすく
1枚にまとめてくれている部分が
ありましたので紹介します。


武田 好. NHK「100分de名著」ブックス マキャベリ 君主論 NHK「100分de名著」ブックス (p.68). NHK出版. Kindle 版.

内容的にはYouTube動画や要約でも
言われていたことではありますが
一目で見てわかりやすいまとめに
なっています。

この図を頭に入れながら本を読めば
スムーズに理解できそうですね!



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