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○○なしに、人は生きていきたいと思わない【ニコマコス倫理学⑩】
こんにちは、らるです。
今日からは、『友愛』の話を
していきます。
ここまでの話は
『徳』を身につけることが
幸福につながる
という話がベースになってきましたが
今日の話でとりあげる『友愛』は
最も大事な徳といっても
いいくらいかもしれません。
アリストテレスはこう言っています。
友愛は徳の一種であるか、あるいは徳を伴うものであり、さらにそれは、われわれの人生に最も必要なものだからである。
実際、愛する友なしには、たとえ他の善きものをすべてもっていたとしても、だれも生きてゆきたいとは思わないであろう。
友愛は、人生に最も必要なもの。
愛する友なしには、他の善いものすべて持っていても
生きていきたいとは思わない。
…と、かなり強い言葉を使っています。
ちょうど、先日書いた記事でも
自己啓発より、友情だ
という話をしていたところですし
友なしに生きていけない
という話は、実際にその通りで
友達がいない人は、早く死にます。
多くの人間にとって
一番大事なのは友だちなんです。
友だちには、わかりやすいメリットも
あります。
貧困や、他の不運においても、人々は友人たちを唯一の避難所と考えている。そして、若者たちにとっては過ちをおかさないために、また老人たちにとっては世話をしてもらったり、弱さのゆえに失敗する行為を助けてもらったりするために、また壮年の者たちにとっては美しい行為のために、友愛は必要なのである。
励ましてもらえる
助けてもらえる
協力してより高みを目指せる
これだけではなく
互いに親しければ、正義をことさら必要としないけれども、正しい人たちの方は友愛をも合わせ必要とするのであり、さまざまな正しいことのなかでも、最も正しいことというのは、友愛に満ちたものと考えられるのである。
親しい間柄の中でなら
一々細かいルールは必要ない
その時々で、呼吸を合わせてやっていける
というわけです。
やはり、結局、友だちが大事
ということですね。
一人で引きこもってゲームをしてる場合ではない
ということです。
私も肝に銘じておきます。