もっとも扇動しやすい感情、それは〇〇!!
大衆を最も煽りやすい感情はずばり怒りだ。怒りで大衆を動かした扇動家はいるが、愛で大衆を動かした扇動家はない。
許 成準『ヒトラーの大衆扇動術』 Kindle位置No.212
正解は『怒り』です。
非暴力で有名なガンジーの運動も
扇動が上手くいったのは
インド人を搾取した
英国に対する怒りが
元になっていたからこそです。
なぜ『怒り』が扇動に有効なのか
その理由は2つあります。
1つめは
人の行動力を上げるのに有効だから
こちらは、
比較的簡単に納得できるのでは
ないでしょうか?
普段はおとなしい人でも
『怒って』いる時は
声を荒げ、暴力的な行動にでます。
その人の持つ『不満』『鬱憤』に
火を点けてやれば
それは『怒り』となり
『行動』に繋がっていくのです。
2つめはちょっと意外かもしれません。
怒った状態では言葉が滑らかになる
からです。
世界で最も有名な放送人と言われる
ラリー・キング氏が
どんな人が上手に話すかについて
以下の4つのタイプを提示しています。
1 自分の仕事に情熱を持っている人
2 自分の仕事を面白く説明できる人
3 ユーモアのセンスがある人
4 何かに怒っている人
Kindle位置No.187
怒っている人の口からは
より「強烈」で「説得力」ある言葉が
吐き出されるということです。
強烈の方は、分かると思います。
『怒り』は激しい感情ですから
そこから発する言葉は
自然と強さを増すでしょう。
では、説得力はどこから生まれるのか。
それは偽らざる思いから
生まれるのだと思います。
怒りは、不満、鬱憤がたまり
生まれでてくるものです。
それを解消しようとして
表現される言葉は自然と
飾らない、真っ直ぐな言葉に
なることでしょう。
だからこそ、人の心に響くのです。
…
この「怒り」による扇動は
現代においても使われています。
『NHKから自国民を守る党』は
その典型例でしょう。
NHKをぶっ壊す! という
シンプルで強烈なスローガンにより
国民のNHKによる不満に火を点け
『怒り』による行動を促しました。
その結果、国会に議席を獲得したのです。
もっと日常的に見られるのは
SNS上での炎上現象・誹謗中傷でしょう。
去年はそれによって悲しい事件も
起こりましたが、
そのくらい『怒り』による扇動…
つまり『行動力の強化』が強烈なわけです。
…
まとめ
人を煽りたければ
『怒り』によって『不満』に火をつけろ!
…
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