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宗教の基盤は○○【宗教の起源⑮第六章①】
こんにちは、らるです。
今日も、宗教の起源を紹介していきます。
今日からは第六章、儀式と同調の話です。
ほとんどの宗教は儀式を基盤にしています。
これ自体は、きっとイメージがつく人も
多いのではないでしょうか?
たとえば、仏教的な儀式なら
皆でお経を唱えていたりますよね。
あのイメージです。
この儀式には二つ、重要な特徴があります。
①信者同士の同期が徹底されている
②決められた手順を厳密に守る
これも、言われてみれば
そんな気がしますよね。
あまり宗教儀式に参加したことが
無い方でも、たまに参加する機会には
(例えば、お葬式とか…)
「周りと違うことをやったらマズイ」
というのはわかるかと思います。
これだけだと、儀式って何の意味があるんだ?
…と思われる方もいると思うのですが
実はこの儀式によって
「人は世界の捉え方が変わる」のだと
主教社会学の権威ロバート・ベラー氏は
言っているそうです。
世界の捉え方が変わる…なんていうと
大分大げさに聞こえますが
これは、日常にも起こっている話で
例えば、「ノリノリの音楽」を聴いたあとは
なんとなく、いい気分で
周りの出来事を捉えられたりすると思います。
それと同じです。
儀式の起源は動物の遊び行動?
先ほど名前の出てきた
宗教社会学の権威のベラー氏は
儀式の起源は、動物の遊び行動にある
と言います。
同じ行動の繰り返しからなる
…という点で、遊びと儀式には
誓いところがあります。
本書の中で例にあがっているのは
ヒンドゥー教のホーリー祭です
![](https://assets.st-note.com/img/1698619875580-s2JSAqTPFD.png)
スゴイ色になっていますが
色のついた粉、水を
だれかれかまわずかけまくる…という
愛と色彩の祭りなのだそうです。
写真を見るとわかる通り
笑いと、スキンシップに溢れた
お祭りのようです。
これは、絆ホルモンのエンドルフィンを
大量に出す条件に合致しています。
一見すると何の効果があるのか
わからなそうな儀式ですが
エンドルフィンが出ることによって
快感と、共同体の絆の両方を
与えてくれる、という効果があるわけです。
一見、意味のなさそうなイベントも
エンドルフィンが出るかどうか
(一緒に笑う、歌う、踊る、物語を語る…)
という視点で考えてみると
気持ちよさと、絆づくりに対して
意味があったんだな…と気づきます。
「メンドクサイ」と思っても
リアルなイベントに参加して
一緒に笑ったり、騒いだりすることには
大きな意味があるんですね。