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「うわさ」に騙されない方法

こんにちは、らるです。

みなさん「うわさ」していますか?

子供の頃から、大人に至るまで
いろんな「うわさ」を聞き
時には痛い目にあった人も
いるかと思います。

今日は、
「うわさ」に流されないために
どうしたらいいか、という話です。


火星人が襲ってきた?

 一九三八年一〇月三〇日にアメリカのCBSラジオが『宇宙戦争』というドラマを放送したところ、数万とも数十万とも言われる人びとがその放送を本当のニュースだと間違えパニックに陥ったという事件が発生した。
 火星人が襲ってくるというこのドラマは、H・G・ウェルズのSF小説を原作とし、人気俳優のオーソン・ウェルズがハロウィン前夜の「日曜日の贈り物」として放送したものである。番組はオーソン・ウェルズとマーキュリー放送劇場によるフィクションとして始まる。しかし、音楽中継のなかで臨時ニュースとして事件が始まるという形式をとったことやニューヨーク近郊の実在の地名が出されたことなどによって、「事実だ」と思い、逃げ惑う人が多く現れたのだ。

松田美佐.うわさとは何かネットで変容する「最も古いメディア」(中公新書)(p.42).中央公論新社.Kindle版.

大分昔の話ではありますが
「火星人が来た!」というドラマを
真に受けてパニックが起こった

…という話です。

今から見れば
「そんなことに騙されるなんて…」と
思うかもしれませんが
人は、現実っぽいと思って信じてしまえば
パニックにもなるわけです。

そして、多くの人は
「自分は騙されない」と思っていますが
現実は、そうはなっていません。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamaguchishinichi/20220130-00279741

4人居たら3人は騙されます。

では、こうした「うわさ」に
騙されないためには
どうしたいいでしょうか?


批判的視点を持て

 まず、番組のなかに手がかりを見出して、本当であるはずがないと考えた人びとがいる。かつて読んだ『宇宙戦争』を思い起こした人やオーソン・ウェルズの声に気がついた人、さらには放送内容自体の非現実性に気がついた人もいた。たとえば、こんなに短期間で火星から地球に宇宙船がやって来られるはずがない、というわけだ。
 このように情報自体の妥当性や真実性を検討することを、キャントリルは「内在的チェック」と呼んでいる。
 もう一タイプは、ほかの情報と照らし合わせることでドラマであることに気がついた人びとである。ほかのラジオ局にダイヤルを回したり、新聞の番組欄を調べたりした人たちがいる。家族や友だち、警察や放送局に電話で問い合わせた人もいる。番組の外に「根拠」を見出すこちらは「外在的チェック」である。

松田美佐.うわさとは何かネットで変容する「最も古いメディア」(中公新書)(p.43).中央公論新社.Kindle版.

その情報自体の妥当性を検討する
=内在的チェック

他の情報(他の番組、新聞、他の人)と
照らし合わせて検討する
=外材的チェック

この2つの方法があります。

いずれにも共通するのが
「そのまま鵜呑みにせず」
「批判的にチェックする」
という精神です。

 いずれにしても、得た情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分なりに批判的にチェックできるかどうかが重要である。その意味では、情報に対する批判力とは、うわさ対策のためだけに必要なものなのではない。うわさに限らず、政府や自治体など公的機関の公式発表や、マスメディアなど制度的な情報流通チャンネルから得られる情報、インターネットから得られる情報とつきあう際にも批判力は重要である。

松田美佐.うわさとは何かネットで変容する「最も古いメディア」(中公新書)(p.44).中央公論新社.Kindle版.

人には、全部の真実を知ることはできません。

ですから、時には騙されてしまうことも
あるわけですが

一旦、「批判的」に検討してみること
が大切です。

その情報自体の妥当性を考えてみる

自分の頭の中だけでは
どうしようもないのであれば

他の情報を当たってみる
他の人にも(できれば近しい考え方を
持つ人”以外”にも)意見を聞いてみる

これが、「うわさ」に踊らされないために
私たちができること
なわけです。


まとめ

うわさに限らず
情報に惑わされないためには

批判的な視点を持って

その情報自体の真偽を検討する
=内在的チェック

他の人、他のメディアと
つき合わせて確認してみる
=外在的チェック

を、行うことが必要である


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