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“ゲイであること”と、“男性として男性が好きであること”は同じか
「自分がゲイだと気づいたのはいつからですか?」
よくある質問です
私がもしこの質問を聞かれたら、少し答えるのに時間がかかるかも
「自分ってゲイなんだな〜」という意識を持ち始めたのは、正直言って大学に入ってから、ほんの2年前ぐらいからかもしれません
いやもちろん、それよりもっと前から、男として、男性にだけ性的な興味を抱いてたとは思うのですが
「今思えば…」と考え出すといろいろな可能性が出てきますね
多分、小学5年生の頃にある映画を観て、主人公の男の子に対して、
「なんか良いな〜」
それと同時に
「好きってどういう感じだろうな〜」
と なんとも形容しにくい不思議な気持ちになっていた気がします(気がします)
その頃から既に男の子が好きだったのかもしれません
でもまだその時「ゲイ」という言葉を知りませんでした
(年齢が上がるにつれて、興味をもつ対象年齢も上がっていきました。それで自分がゲイだということを確信。)
つまり、「ゲイ」という言葉が後追いで自分の中に入ってきたような感覚です
高校生のころになって、その頃にようやくどこかで「ゲイ」という言葉を知りました
でもなぜか、
自分を「ゲイ」という一種のカテゴリーの中には収めたくなかった
少し抵抗感がありました
「確かに自分の性別は男、そして男性に興味を抱く、でも自分自身をゲイだと名乗れるのか?名乗らなくちゃいけないのか?自分は自分じゃだめなのか?」
決して男性が好きである自分が嫌いなわけではありません(嫌になりかけたときはあったけど)
なぜ、ただ男性として男性が好きなだけで、
なにか特別にも聞こえる「ゲイ」というカテゴリーの中の人に、自分がならなければいけないのか
自分は自分なのに
確かに男性として男性が好きではあるけど、そこに
「自分はゲイだ」という帰属意識が常に一緒にあるわけではないと感じます、私の場合は
今も、
「私めっちゃゲイなんだよね!」と明るく言いたい気持ちはないかもしれない、あまり(もちろんそういう性格じゃないのもあるけど)
カミングアウトするときはなるべく「男の人好きなんだよね」とか言ってみたい
そんな一方で、大学ではとてもいい学びも得ました
「LGBTQ」が、過去から今まで、色々な性的マイノリティたちが運動していくため、団結のために形作られてきたものであることを知りました
「自分は自分、じゃだめなのか?」と悩むことができている時点で、恵まれているのかもしれません
無下にはできません
これからも、ゲイというアイデンティティを大事にしていきたいです
私にしかできないことをしていきたい
知らないことは良いことでもあり、怖いことでもありますね
2025/02/15 一部修正済み