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【感染予防】宅配サービスは、新型コロナに感染しても入院できない一人暮らしの人たちが多用する可能性が
不要不急の外出を避けるよう人々が「巣ごもり」をしている中、各種宅配サービス---ネット通販、ネット出前配達、ネットスーパーなどが盛況といいます。
でも、感染拡大防止の観点から、よく考えなければいけないことがあります。
いま、新型コロナウイルスに発症しても、PCR検査も受けられず、まして入院もできずに病と闘っている、一人暮らしの人々のことです。一人で病を乗り切ろうとする自宅待機の彼らは、宅配サービスを多用することでしょう。
宅配サービスは、ネットで注文しさえすれば、食事、飲み物、解熱剤、冷却まくら、生活用品など必要なものを届けてくれます。
たとえ、頼れる友人や家族がいても、彼らに感染を広めたくないと考えて宅配サービスを命綱に一人、病と闘うことを選択する人もいるはずです。老親を心配したり、病弱な友人を心配してりして。あるいは、会社などでの立場が悪くなることを恐れて。
これから、宅配サービス業者は、日本の感染者数と比例して、感染者と接触する機会が増えていくことでしょう。感染リスクの高いノードとなっていく可能性を考え、正しく恐れなければいけません。もちろん、彼らを差別するような言動はあってはなりません。宅配サービスは社会の動脈ともいうべき重大な役割を担っており、エッセンシャル・ワーカーそのものです。
まず、彼らを守らないといけません。宅配サービス業界崩壊を防がなければいけません。
マスク、アルコールスプレー、アルコールウェットティッシュを充分に支給し、過労にならないように勤務時間を管理し、監督官庁はそれを徹底させるべきです。
そして、外に出なければ安心とばかりに宅配業者を多用している人も、感染リスクを考えたうえで、最低限の配達数・接触になるよう配慮すべきでしょう。そして、届いたものを正しく消毒すべきです。
アメリカの事例ですが、シャーロット在住の女性が自宅から3週間外出しなかったにもかかわらず、新型コロナウイルスで陽性反応になったというニュースがあり、全米で話題になりました。
一次ニュースの動画はこちら(英語)[2020年4月11日]
https://www.youtube.com/watch?v=F0SxrIZscwc
地元テレビ局「WCNC」(電子版)の報道によると、レイチェルさんは、3週間以上前に薬局へ行ったことを除いて一度も外出せず、夫とも別の部屋で暮らしていたにもかかわらず、新型コロナに感染してしまったとのこと。薬局の人と夫を除いた唯一の接触は、玄関に食料品を届けたボランティアの女性だけだったそうです。そして、レイチェルさんは自分が感染した原因は、玄関に置いてもらった食料品だと考えているとのこと。
実際の感染ルートを確認することはできませんが、宅配サービス業者・宅配物から感染するという可能性も十分にあり得るので、正しく恐れなければいけないといえるでしょう。
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