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どうする 調剤薬局? ドラッグストアの追い上げを受けて

・はじめに

コロナが始まってすでに一年以上、オリンピックも間近に控えながら、
残念ながら収束のめどがまだ立ってない状況が続いていると思います。

政策としては、賛否両論が出ている部分はあると思いますが、
諸外国に比べて日本は感染者は抑えられている方なのかもしれません。
インドではすでに20万人以上なくなっているという話が出ており、
公園などで火葬しているという話も出ています。


ただ、老人若者問わず感染をしており、
芸能界でもなくなる方が多数出ていることから、
教科書に載るようなパンデミックな流行伝染病であることは、
すでに明白であると思います。
各地域で耐性ウイルスが発生し、
なかなか猛威がとめられないという部分に関しても、
想定外な出来事なのではないでしょうか?

とはいえ、何かしら仕事をして収益を得なければ、
生活が苦しくなることもご存じの通りかと思います。
多くの業種が、在宅勤務や自宅待機・緊急事態宣言等で、
収益減少や倒産などが起こっている中でも、
ITや流通など一部の業種に関しては、増収増益がでているのもまた事実です。

今回は興味深い記事を拝見しましたので、
ここで自分なりの考えを書かさせていただこうと思います。

・ドラッグストアにおける調剤が初の1兆円超え/シェアは14%以上か

2021年4月16日に掲題の記事が出ました。
やはり、ドラッグストアの処方箋応需率は伸びてくると前々から想定していましたが、コロナを引き金として伸びたなと感じました。
記事も貼り付けておきますのでよろしければご覧ください。

さて、伸びる理由があると思いますが、自分は大きく分けて2つの要因があると思っています。

①ポイント還元
これは言うまでもなく、調剤薬局ではなかなか難しい部分です。
よく、調剤薬局ではポイントは、患者誘導にあたり、違法である
のような話をよく聞きます。
一方、日本チェーンドラッグストア協会では、問題ない旨、
見解が分かれているのが現状です。

正直なところ、ドラッグストアの方を持つわけではないのですが、
もし、ポイントがNGであるのならば、
最低でもクレジットカードやペイペイなど決済もNGにすべき
かと思います。
調剤の支払いをクレジットカード決済で行うことにより、
マイレージやクレジットカードのポイント、
ペイペイなどのキャッシュバック還元など
消費者にとって多くのメリットがあります。
このこととドラッグストアのポイントの違いはあるのでしょうか?
むしろ、ドラッグストアのポイントの方がかわいく思えます。

もちろん、顧客目線から考えれば、
カード決済等をすることによって、
ドラッグストアのポイントも得られ、
日用雑貨に使うことができます。

②利便性
今回、コロナで変化が起きたのはこちらではないでしょうか?
外出自粛に伴い、
ドラッグストアで買い物をされた方は増えたのではないでしょうか?

処方箋を待っている間に、
ドラッグストアで日用品を購入することも可能ですし、
自社開発のアプリやEPARK等、処方箋を写真で取ってお願いしておき、
薬を受け取った後に買い物をして帰るみたいな
顧客側から見れば利便性のより一層の向上が今回で明白になったのではないかと思います。

・今後の展開

以前は、下記について記事を書かせていただきました。

ここでは、大手調剤薬局の処方箋シェアについては
情報はありませんでしたが、
仮に売り上げと同じシェアとして14%と仮定すると、
ドラッグ+大手調剤薬局のシェアは約30%になります。
ということは、日本で発行されている処方箋の2/3を
中小薬局で取り合いをしていることになります。

先ほどのカード決済ではありませんが、
カード決済を導入することによって、
決済金額の数%をマージンとして取られます。
ということは利益を減らしてまでも、
利便性を取らなくてはならなくなります。
特に大学病院前であったり、ポイントを意識されている患者さんにとって、
利便性は、まさに薬局を選ぶ一つのポイントになりえます。

皆さんもご承知の通り、
利便性はこれからも患者さんが選ばれる一つの要因になりえます。
利便性を考えれば、
今後、大手ドラッグストアやアマゾンのようなネットショップが、
よりシェアを拡大してきて、より経営が厳しくなってくることが
想定されます。
例えるならば、まるでイオンが拡大して、
地域の商店街が崩壊したかのように・・・。

もちろん、かかりつけを担うだけの薬剤師の実力も重要であることは
言うまでもありません。

・対策

ここまで読まれた方は、
かなりまずい状況だることは理解していただけていると思います。

大手は、資金力・開発力があるので、
同じことをしてもやはり負けると思います。
かといって、自分たち独自でやったとしても、
世間とのギャップがあれば、
やはり選ばれる薬局から遠ざかるかと思います。

自分のおすすめは、
①大手のやり方をパクりながら自薬局のカラーにアレンジ
②大手と違ったエッジの利いたことを一つずつ試して反応を見る


前にも書いていますが、大手は資金力はありますが、
人件費や本社維持費等、事業を維持し継続するために、
かなりの費用が掛かっています。
一方、中小薬局は、大手に比べて、
実は、維持費がそれほどかかっていません。
であれば、このノウハウを定期的に調査して、パクれば
開発費は浮きまくりです(笑)。

ただ、この方法は一つだけ問題があります。
行動力のない人は、そもそもこのやり方をすることができません。
皆さんの薬局はどうでしょうか?
コロナを言い訳にして、ただ患者さんを待っているだけの薬局。
コロナを言い訳にして、残業がなくなり、所得が減ったことによる不満。
言い訳にすることは簡単です。
言い訳をするということは、解決する気がないということです。

世間の他の業種は、どんどん淘汰されています。
今後、薬局も淘汰されていくことでしょう。
それは、競争に負けたということに他なりません。

新しい商品は、過去からの点と点のつながりから起こります。
もちろん薬局であっても同じだと思います。

変わるのも自分、変わらないのも自分。
今後、この数年で経営がうまくいかず、
M&Aや閉店する薬局が増えてくると思います。

是非、生き残る薬局・薬剤師を目指していただきたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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Rare Pharmacist Hide / 薬局改善・革新士(Pharmacy improvement and innovation specialist)
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