・はじめに
昨日、コロナシリーズを書こうと少しずつ始めていたのですが、
ネットで記事を見ていたら衝撃な内容があったので、
急きょ、書くことにしました。
昨日の記事をまだ読まれていない方は、よろしければ、
下記からお読みください。
・記事の紹介
今回は、すぐに紹介しようと思います。
今日見た記事は下記になります。
この記事は、読んだ時に、
やはりという部分と今後の厳しい動向を示した部分の二極化を感じました。
どちらにしても薬局にとってもいいことはないと思います。
問題点の一つとして挙げられるのは、薬価差の減少です。
卸の医薬品販売が減っているということは、
薬局も収益減少しており、製薬メーカーも減少しています。
ここは、誰しも感じていることかと思います。
実は、製薬メーカーから卸へのアローアンス(報奨金)が無くなれば、
薬局の購入価格に影響することはご存じでしょうか?
卸は、基本的に薬局に収めている薬は、赤字で卸しています。
赤字で納める意味合いとしては、
アローアンスの部分を考えて価格設定しています。
卸も、ある程度のまとまった数字を作れないと、
製薬メーカーからアローアンスをもらえません。
そのため、まとまった数字を作るために、安い価格を提示して、
シェアの取り合いをしています。
もちろん、アローアンスは、
一般的に、先発品メーカーで設定していることが多いです。
現実的に、薬価差益は長い間、問題になってきました。
そのため、年一回、価格調査の連絡が、各薬局に来ていると思います。
薬価差が大きければ、
薬価改定で下げ幅を大きくするという措置が取られています。
さらに、最近は、どこの薬局も薬価差が出にくくなっています。
そのため、共同購入も、一般的になりました。
たしかに、まとまって購入することによって、
卸も選べますし、価格も叩くことができます。
結果として、卸いじめが進行し、
収益構造を脅かすことにもつながっています。
薬価改定で叩かれ、薬局での価格調整で叩かれ、
コロナで購入金額を減らされ、
厳しい経営を進まざるを得ない状況が続いています。
今回の卸の売上げ高が減ることによるもう一つの問題があります。
それは、配送です。
今まで、購入価格の中に、配送費用が入っていました。
もちろん、薬局は、どこの処方箋を受け入れることができます。
在庫していない薬があれば、卸に急配を掛けることがあります。
今回、卸もリストラをついに始めました。
利益率がもともと、1%台しかありませんでしたが、
可能な限りの経費節減をここ十数年行って、なんとか維持してきました。
今回、コロナ下で、卸の体力ももはや限界となっています。
一部の大手卸は、大手調剤薬局・ドラッグストア同様、
薬局・雑貨販売・コンサル・製薬メーカー等、
複数ビジネスを持っていますが、
それでも今後の医療情勢を考えるとより厳しい状況が出てきています。
元々、コロナが行われる前から、急配が多い薬局には、
薬価差益を出せない風潮がここ数年で起こっていました。
また、在庫を絞る関係上、月末にまとめて月初納入分を先入れすることも、
卸の在庫管理上厳しくなってきました。
この状況下で、今回、多くの卸で、リストラを行っており、
今後、医療配送サービスや薬価差益の減少と
薬局サイドから見るとかなり厳しい経営を強いられることとなります。
・自分からの意見
ここまで書かせていただいたので、
医療業界全体で、厳しい状況が続いていることは
理解できていると思います。
さて、ここで、薬局側として何ができるでしょうか?
物事には、
①コントロールできること
②コントロールできないこと
があります。
①コントロールできること(薬の流通関係のみ)
・来局予測から、在庫をしぼる
・未開封のものは早めに返品をする。
・不動在庫を転売する
・グループであれば、ジェネリックをそろえる
・自薬局の月間使用量を表にして傾向を見れるようにする
・個人予製を作成して、欠品を防ぐ
・価格交渉を行いながら、粘り強く交渉する など
②コントロールできないこと
・新規患者さんを計画通り増やしていく
・門前クリニックの患者さんを増やす
・薬価差益を増やす
・卸の欠品 など
ざっくり書きましたが、少し考えただけでもこれだけ出てきます。
ここで大事なのは、自分たちに矢印を向けることです。
薬局内でも、人のせい・世間のせいにしたところで、
何が生まれるのでしょうか?
そういった薬局は、これからどんどん淘汰されていきます。
もちろん、改善を意識して、日々業務をしていかなければ、
大手に少しずつ浸食されると思います。
患者さんは、日々、比較して利用されていることを意識できない薬局は、
どんなにいい薬局であっても、淘汰されると思います。
行きつくところは、
自分が書かせていただいた記事にぶつかるのではないかと
考えています。
まだ、お読みいただけてない方は、よろしければお読みください。
・最後に
現場にいらっしゃって感じると思いますが、
コロナ前に戻ることはないと思いますし、
今後に不安を抱えていらっしゃる方も多いと思います。
今後、上記の通り、日本の人口も減るとすでに言われており、
社会的問題になっています。
労働人口の減少に伴い、保険財政もすでに危ぶまれています。
顧客の囲い込みはすでに始まっています。
戦う力のない薬局は、
近々、医療マーケットから追い出されることでしょう。
そうならないよう、日ごろから改善・対策をしたり、
周りの動向はチェックしておく必要があると思います。
相談など乗ることも可能ですのでよろしければご相談ください。
本日もお読みいただきありがとうございました。