本屋の面白さはツッコミに似てる
お笑いでいうツッコミは、ボケや話題の中で「ここが面白いポイントですよ」「こう見ると面白いですよ」と、見る人を案内することで面白いに気づかせる役割だと私は思っている。
ところで、私は本屋が好きだ。
じっくり立ち読みはしない。店内をうろうろしながら、表紙やタイトルを見て回る。それだけで満足。なので、本屋が好きでありつつも10分くらいで店を出ることもざら。
じっくり空間を味わう、立ち読みでお試し体験をするのでないのに、それだけで満足なのはなんでだ。満足どころか、胸がすく。
世の中には面白いことや面白い考えがまだまだあるんだなと世界に未来に期待してしまえる。自分の経験してることは、人間一人分でしかないから、それがどれだけ狭いことか、それ以外にどこまでも世界の余白があるんだと肩の力が抜ける。
本題に戻って、
本もつまるところ、世界の森羅万象に対して「ここが面白いポイントですよ」「こう見ると面白いですよ」という役割があるのではないか。
本屋で眺めるタイトルはいうなれば、世界に対するツッコミのフレーズ。だからそのフレーズを目にするだけでも、自分の世界・自分がまだ見ていない世界の面白さに気づかされる。
だから、本屋をぶらつくだけでも面白い。
何なら、結果本は読まなくてもそれだけで十分おもしろい。