見出し画像

一杯のコーヒータイム #11

独り暮らし歴が長いから、休業させられて家に一人でいても問題はない。

と、思っていた。

掃除洗濯買い出しご飯、その他もろもろ。

独り暮らしの休みの日の繰り返し。

と、思っていた。

しかし、父の何気ない一言で思わぬ不満が爆発。

人をバカにしたような言い方と笑い方に腹が立ったのもあるが、そんなのは子供の頃から受けてきた。

おっさん…上とのメールの時に父に苛立ちをぶつけて以降、あたるのは良くないと心に決めた。

と、思っていた。

いつの間にか"暇"というワードは私の中で怒りを呼び起こすトリガーになっていた。

そこに加えての

「ひとりぼっちで寂しい年末やろうから帰ってこい。」

の一言。

コロナのこともあるし、なにより父は腎不全患者だから、今年帰るのは良くないと思うが。

それに、昨年は帰ったら一緒に年を越えるどころか数時間も前に"犬が寝るからおやすみ"と言われ、無暖房の暗闇の中をひとりぼっちで年越しすることになった。

人がいながらの"ひとりぼっち"ほど寂しいものはない。

"独り暮らし"は自分で選んだことでも、"ひとりぼっち"は"一人にされた"気がしてしまう。

こういう微妙な感情は後に引いてしまうから困る。

まだ厄介なことがある。

妹である私の年末年始は"姉次第"で決まってきた。

姉が大晦日帰る年は、私が大晦日に帰れない。

この流れは姉が結婚する前からだ。

人が多いと"母が疲れるから"と私が言われてから始まった。

私、家族なんだけどね。

娘だろうと"なにもしない"なら父が増えるのと同じだと母は思うのだろう。

疲れるよね。

毎日のペースもあるし。

そうやって"娘"として"妹"として気にしてきたことはいつしか家族の(特に父と姉の)当たり前になっていた。

「帰郷は姉に確認してから」と父に言ったら「姉ちゃんは犬飼ったから帰ってこない。」とのこと。

は?

ソーシャル…コロナが理由じゃないのかよ。

そして、どこまでも報連相ができない人だ、と姉に落胆した。

毎年確認しているのだから帰らないと分かっているなら、その話をしたなら、自分(姉)から言ってくれてもいいだろ。

とことん私の存在を消しにかかってくるなぁ(笑)

私は空気ではないんだけどなぁ。

これからは姉を想うことはしても、姉のことは聞かないようにした方が精神のためにはいいかも。

姉と顔を合わせても友人宅などで見る会話のように話せば「気を遣えないのか。」と両親に怒られる。

姉の機嫌が大事。

話題もないので黙っていると「何を考えてるかわからない。」と両親に怒られる。

私の機嫌は関係ない。

今では「姉ちゃんの旦那さんに対する対応が悪いから姉ちゃんが怒るんだろう。」も加わった。

姉が結婚して10年ほど経つけど、姉の旦那さんとは挨拶くらいしかかわしていないし、会ったのはいつかの大晦日あるいは元旦だ。

しかもこたつで寝てたり、食事も自分から何も動かない姿しか見てない。

濡れ衣はごめんだ。

父は思い込みの嘘をつくので「旦那さんと会話したことはない。」と抗議したら「姉ちゃんにはそう見えてるんと違うか。」と擁護。

嘘はいらぬ誤解を生むからやめてくれ。

「話もしてないし、会わないようにもしてるし、気を遣ってるのはこちらの方ですが。」と更に抗議したら「姉ちゃんは年下の旦那さんに気を遣ってるんやろ。」と擁護。

年下の旦那さんもらったことで姉が自分の旦那さんに気を遣うことに必死なのは私には関係ない。

文句ついでに。

先日、トースターを掃除していると子供の頃の印象から「お前は力が強くて物をよく壊すから気を付けろ。」と父に言われたが「寿命以外で部屋の電化製品壊した覚えはない。」と抗議。

むしろトースターは私が不在の時に父に壊され、いつの間にか実家の汚れたトースターが置かれていたから壊れないように掃除していただけだ。

普通、壊したなら私が新品では?(笑)

余計な話ついでに。

父の"嫌みが自然に出るところ"は母親(祖母)にそっくりだ。

祖父が亡くなったとき疲れていた祖母を見て子供ながらに肩を揉んであげたいと揉んだら「気持ち悪いわぁ。何か企んでるのか?」と聞かれた。

あのときの祖母の顔と今回の父の顔はそっくりだった。

祖母と母が仲が悪かったから娘の私も嫌われてたのはわかるが、当時は子供だったからたとえ冗談だったとしても悲しかった。

しっかりトラウマだ。

そして、やっぱり親子(父と祖母)だ。

話を戻す。

私がキレたのは"数分"だ。

母から「父の血圧を上げてはいけないからあまり言わないでよ。」と言われていた。

急にそれを思いだし"いけない"と顔をふさいだ。

それでも心はおさまらず苦しくて「もう死にたい」と口から本音がでた。

人前で泣いたのもいつぶりだろう。

「なぜ泣くwww」と笑い出す父に「今まで泣いたことなんかないじゃない!!」怒るくらいに。

そんな娘を前にしても私が下を向いて黙ったタイミングで父はそそくさと家に帰っていった(笑)

まぁ、私の声を聞いていても「わかった。わかった」と言うだけで"はいはい"と同じ返事をして"話"を聞いていなかった。

ぶちギレる前で良かったと思う。

人の話を聞け!と言っていたなら父の血圧は上がり今頃入院しているだろう。

私も気付いたが母と同じ口調だったから"めんどくさい"と思ったのだろう。

仕事以外、人の話を聞かないできたから話の聞き取り方がわからないのだろうな。

頭ではわかってはいても、やはり家族だと難しい。

私の家が事務所だから明日も父は出勤してくる。

余裕をなくしてるから当分は自分のために会わないようにしよう。

休業の影響でどんどん自分の世界…世間が狭くなっていってる気がする。

なんだか、怖いな。

まずは年末までまだ時間はある。

時間の力を借りよう。

日記に書いてスッキリしたので、これで眠れる。

今日もコーヒー、ごちそうさまでした。

一杯じゃ足りないわ(笑)

対戦相手
UCCさん
UCC COFFEE