一杯のコーヒータイム#13
会社との話し合い、延長戦。
先に言っておきます。
あいつ(上司)やっぱなんもしゃべんねェー(笑)
延長戦開始直後、経理の人から"ある紙"が私と同僚に配られた。
「詳しくまとめてみました。」と。
そこに書いてあったのは『給料』のことだった。
しかも前回とまったく違う…というより違いすぎる内容。
一週間で何があったのか気になり
「経理の人が(あと、違うと思うけど上司が)上に掛け合ってくださったのですか?」
と聞いてみた。
「そうです(上司は無言だったからやっぱ違うんだな)。」
解雇はかわらないにしても『金銭の補償』については法律を始めとし我々の勤続に加えていつかまた派遣ではない人たちを雇えることになったときの『前例』を作りたいと社長に直接申し出たそうだ。
「そういうことなら」と社長が納得し、前回とはまったく違う対応になった。
『前例』。
このことがなかったら社長は気にもとめなかっただろうし、前回のまま部下に冷徹に話を進めさせ無理矢理でも辞めさせたはずだ。
社内で今までいろいろ聞いて見てきたけど、『お金』のことでこんなにことが動いたのは初めて。
上司はともかく、経理の人は大丈夫だろうか。
給料減らされてないか心配だ。
『雇用保険』に入れてもらえなかったから自分達が望む補償をと同僚と考えていたが、紙には我々が考えていた以上のことが書かれてあったので、経理の人に感謝しかなかった。
ただ気付くと『休業していた一年間』に抱えていた思いも一緒に口から流れ出ていた。
話を聞きながら経理の人がうなずき続けていたのを見て、少し声が震えた。
でも上司の顔を見たら、震え、一瞬で止まる。
(別の震えがきそうでしたが…。)
連絡がまったくなかったこと、こちらから連絡をしても"健康を気にしろ"以外何にも話してもらえず、リスクがあるから掛け持ちすらもできず困っていたことを話した。
上司においては、たった二人しかいない部下のことなのに気にかけることもせず、あげく前回の話し合い終わりに"俺は知らなかった"発言をしたことはあまりにも不愉快だったため、話の語尾にしっかり『無責任』という言葉を付けて口からぶつけてみた。
が、寝てるのか上の空なのか無なのか上司は聞いてない感じ(笑)
私の独演会を終え、同僚にバトンタッチしようとしたら言うこと全部私が言ってしまったようで。
前回とはこちらも逆になってしまった(笑)
静かにそして少しの笑顔と笑いを交えながら話し合いは無事に終了した。
上司は他にも話されては困ると思ったのか、前回は先にコールセンターに戻ったのに、今回は経理の人の前に立ち、会話を阻止していた。
どこまでも小さい人。
もはや上司でも責任者でもない。
私たちはこの"知らないおじさん"と十年以上も一緒にいたのかと思ったら、笑いが。
そのあとは始業前だったのでまた荷物を回収し、時間切れで回収しきれなかったものは後日にしてもらった。
4月30日までは会社の人だしね。
その間もおっさんとは何も会話せず。
唯一おっさんが口を開いたのは、同僚がゴミ箱に少しゴミを捨てさせてもらったとよかれと思って報告したら、
「ちょちょちょ、ちょっと待って!」
とわざわざ同僚の席まで行ってゴミ箱を確認していた。
自分は自席のまわりをごみ屋敷のようにしているのに他人のゴミには厳しいおっさん。
ここだけの話、おっさんの机回りが汚すぎて会議の議題にあがり我々が何日間もかけて撤去させられました。
なので彼のことを言うなら
自分棚上げNo.1。
一年、何も変わってなくてむしろ安心したわ(笑)
とにかく、これで私と会社とのやりとり話は終わるわけだが、ここからは職探しが待っている。
一年も間があったため悲しさも怒りもなく気持ちはすぐ切り替わるだろう。
これからがまた、私の始まり。
頑張ろう。
労いと今後の意欲のために今日は甘いもので一杯。
ごちそうさまでした。
今日のお相手はカフェモカでした。