監査法人1年目の教科書 -引越し編-
監査法人に就職する方向けの記事になります。こちらの記事で重要視したことは以下の3つです。
引越し未経験の方でも、網羅的に手続き・買い物を済ませられること
この記事に載っているモノを揃えれば、引越の次の日から働けること
2年間で見て、最も安く住めるような買い物リストにすること
私は大学生で実家を出てから、4回引っ越しを経験してきました。社会人になるタイミングで引越しされる方も多いと思いますので、その経験を踏まえてこの記事を書きました。
ちなみに私はお金を使うよりも、たまる方に喜びを感じるタイプです。そのためいかに安く、でも物持ちを良くするか重視しています。その点を踏まえて読んでいただけますと幸いです。
家を探す
家を探し始める時期
引越したい日の1カ月前がベストだと私は思っています。この家にしたいです、と決めてから大体2週間後には家賃が発生し始めます(あまり長くは待ってくれないです。私の経験上3週間は待ってもらえますが、お願いしないと2週間程度が相場です。)それを前提に引っ越し日から逆算すると、家を探す期間は2週間と考えると大体1ヵ月です。
家を探す期間2週間で足りるの?と思うかもしれません。私の経験では2週間で十分ですし、それ以上時間をかけない方が良いです。賃貸物件は日々流動しており、短期間で選択肢を一気に広げ、短期間で一気に内見を済ませないと、迷っている間に他の人に取られショックを受けたり、逆に新しい空き物件が出てきてしまい、悩みの元になります。
内見する物件数
私は5件程度が多いです。物件の候補を10件くらい挙げて、その中で気に入りそうな物件5つに実際に足を運んでいます。その物件に1~2日で回っていきます。物件を決める際、最後はえいやです。う〜ん、と思っても住めば都で、なんとかなるものです笑
内見時にやっておくといいのは、カーテンのサイズを測っておくこととゴミ箱の場所確認です。仲介業者さんは大抵メジャーを持ってきてくれていますので、測ってくださいと伝えればすべてのカーテンサイズを測ってくれます。
間取りと広さ
監査法人時代20㎡、1K(キッチンと部屋は別)に住んでいました。数字にすると狭いかもしれませんが、私は全く問題ありませんでした。私は料理のにおい等が部屋に充満するのが嫌だったため、キッチンと部屋が別の1Kにしました。1Rを選ぶ人ももちろんいます。
通勤時間
私は家を出てから事務所まで40分程度でした。大体平均くらいかと思います。選ぶ際は電車で○分以内、ではなく「家を出てから事務所」までで考えることが大事です。探し方の手順としては、
事務所の最寄り駅を押さえましょう。大抵複数駅あります。
そこからこのサイトで大体の通勤時間の目安を押さえましょう。ちなみにこのサイトは参考値であり、あまり正確ではありません。通勤時間マップ (tsukin-jikan-map.tk)
気になる駅をピックアップし、実際の通勤時間を、乗換案内で確かめる
駅を絞り込み、物件探し開始
実際に私の周りの人が住んでいる駅は、市川、豊洲、武蔵小杉、秋葉原、錦糸町、水天宮、上野、祐天寺、板橋、国立とほんとにバラバラです。自分の価値観に合わせ、選んでいきましょう。
物件を探すサイト
SUUMOでよいかと思います。物件を探す手順はこんな感じです。
理想の条件で検索 ⇒ 大抵見つからない
条件を緩めていく
内見を申し込む
ドンピシャはなかなか出てきません。どこかしら妥協しなければならないと心得ましょう。理想の条件から始めることがポイントです。最初から妥協した条件を入れてしまうと、選択肢が広がりすぎ、結果家を選ぶのに時間がかかってしまいます。
監査法人スタッフの家賃相場
7万円~13万円で大体収まるかと思います。平均は9万円程度かと思います。7万だと周りから安いねと言われ、13万だと高いね!?とコメントされます。世間一般では、手取りの3分の1くらいの家賃にするといいと言われます。
監査法人の手取りは残業代がないと28万円くらいですので、やはり9万円程度が無難なのでしょう。ただそれも人の価値観によります。出かけるのが好きな人はやはり出費が重なりますので、家賃を抑えた方が良いかもしれません。逆に家にいたい人は家に投資して快適に過ごすのもありかもしれません。
私は平均的な9万円の家に住んでいました。私はインドア派、外食よりは宅飲み派と考えていましたので、人を呼べるくらいにはきれいな物件を探しました。ご参考までにどんな物件だったかというと、トイレと風呂は別、独立洗面台あり、コンロ2口、築4年の物件です。
初期投資金額
初めて一人暮らしする場合、諸々合わせて70万円くらいを必要になると考えておけばおそらく足りるかと思います。
賃貸契約に関連するものは大体家賃の4~5倍の初期投資が必要になります。家賃が9万円であれば36万~45万円程度です。結構かかるなと感じるかと思いますが、内容としてはこんな感じです。
・前払いの家賃1~2か月分
・敷金 0~1か月分
・礼金 0~1か月分
・保証会社利用料 8万円(不要の場合もある)
・火災保険2万円前後
・仲介手数料 0~1か月分
・引越代 3万円前後
仲介手数料は交渉で0.5カ月分に抑えられます。この交渉は非常に簡単です。少なくとも3か所から見積もりを取ってください。交渉力を高めたい方はこの本が本当におすすめです。私のチームの課題図書にもなってます。
話を戻し、交渉したらかわいそうと思うかもしれませんが、賃貸する側が支払わなくとも、大家さん側から仲介者は手数料を取ってますのでご安心ください。心を鬼にするところです。4,5万の差は大きいです。そのお金を別のところに回しましょう。
ほか仲介手数料を押さえる方法としてはこのようなサイトを使用する方法があります。賃貸の仲介手数料が無料or39,000円!初期費用がどこよりも安い39room(サンキュールーム)
引越し代は業者と、荷物の量、お願いする時期でかなりばらつきます。大手に頼むと基本ダンボールに詰めれば積み込み+積み下ろしをやってくれる分高く、中小に頼むと積み込み等を手伝わなければいけない代わりに安く済みます。このあたりのサイトでシュミレーションしてみてください。
またはじめて引っ越される方は、プラスで家具等の出費が必要です。15万~20万円程度あれば冷蔵庫から洗濯機までぎりぎり揃えられるかと思います。
迷って決められない時
選択肢が増えると、結局最後絞り切れない時があります。そんな時、以下のような観点で絞ってみてください。
①スーパーが近くにあるか
遠いときついです…。日常的に使いますので。なお経験則ですが、スーパーよりコンビニが近くにあると出費が増える傾向にありますので注意。
②通えそうな病院は近くにあるか
個人的に重要度が高い順に挙げるとこんな感じです。
歯医者
皮膚科
内科
眼科
契約期間を2年だとすると、2年間のうちになんだかんだ病院のお世話になりますので。
③クリーニング屋は近くにあるか
クリーニング屋の良し悪しは結構分かれます。Googleの口コミでチェックしましょう。
家が決まったらやること
電気、水道、ガス
は自分で電話しないと開通しません。電気、ガスは今自由化が進み、自由に電力会社を選ぶことができます。私はENEOS電気か、東京ガス電気でガス・電気をまとめていました。安いですのでお勧めです。水道は自由化が進んでいませんので、googleで「水道 ○○市」等の自分の市区町村名を入れれば、どの水道局に電話をすれば開通してもらるか調べられます。
※もともと一人暮らしされている方は、今使っている電気・ガス・水道の契約元に連絡して解約手続きも必要になります。
電気は引越し日を伝えればその日から使えます。ガスは引越し日以降に〇〇時に来てくださいと予約し、開栓してもらいます。水道は引越し当日に基本自分で開栓します(元栓をひねるだけなので簡単です)。
荷物を詰める
引越しの日までに荷物をダンボール等に詰める必要があります。近くのスーパーに行けばダンボールは欲しい分いただけます。店員さんに「ダンボールいただきたいです」とお声がけしてみてください。案内していただけると思います。
物をダンボールに詰めたら、何を入れたかダンボールの上ではなく、側面に書くことです。上に書いてしまうとダンボールを重ねた時に隠れてしまい何を入れたか分からなくなりますので。
コツはとにかく詰めることです。引越しすれば結局全て荷解きしますので、引っ越し業者さんに運んでもらえる状態にすることが最優先です。
転出届・転入届
住民票の情報を更新する必要があります。本来は引越しをしたあと○日以内と決められていますが、黙っていれば1年後に変えても特に何も言われません。ただ更新していないとデメリットもあります。例えば補助金等市区町村ごとに受けられる恩恵が受けらなかったり、市区町村の体育館を借りれなかったりします。他意外と見落としがちなデメリットはクレジットカードです。新規で作る場合、住民票の情報が基となるため、新規カードが実家に届いて取りに行かなければならない等面倒です。
手続としては簡単で、転出届を元々の住民票の市区町村に提出し、その後2週間以内に引越先の市区町村に転入届を提出します。仮に地方から都内に来る場合、転出届を出す機会がぐっと減りますので注意です。
(参考) 月々の出費
生活スタイルが人によって違うため、出費は人によって全然異なりますが、私は大体15万~30万の出費で、平均すると20万くらいでしょうか。BIG4の一角にいましたが、スタッフ時代の手取りが残業代がない月で28万~繁忙期の手取り45万くらいでしたので毎月10万円弱貯金してきたイメージです。
出費を細かくすると一カ月大体こんな感じです。
家賃 90,000円
光熱費 12,000円
食費 40,000円
交際費 20,000円
奨学金返済 25,000円
その他消耗品費 15,000円
私は古くからの友人と月に2~3回遊ぶ程度です。趣味はアマプラ等でみる映画、映画館で見る映画、カフェは一人でも行く、スーパーでは食べたいものを我慢せず買う、4人以上の飲み会は参加しない等のスタイルでした。周りと比較すると結構出費を抑えているタイプでした。
引越翌日から働ける必要最小限の買い物リスト
◎がついているものは100均で十分なものです。リンクが張ってあるものは実際に私が購入し、使っているモノです。無印で買ったものは無印のリンク、ニトリで買ったものはニトリのリンク、IKEAで買ったものはIKEAのリンク、Amazonで買ったものはAmazonのリンク、それ以外は買った場所を示したうえでAmazonのリンクを張っています。
キッチン
調理器具
フライパン 1つ(必須)
鍋 1つ(最初は意外となくても大丈夫)
包丁1つ(最初は意外となくても大丈夫)
まな板◎(必須)
しゃもじ◎(必須)
ピーラー◎(必須)
缶切り◎(必須)
食器とカトラリー
皿◎(必須。液体も入る大きめのが5つほどあれば生活は回せます)
ボウル(最初はなくても大丈夫)
コップ◎(必須。3つほどあれば最初は十分)
フォーク◎(必須。3つくらいあれば生活は回せます)
スプーン◎(必須。ティースプーンに転用することも視野に入れ5本くらいあると便利です)
箸◎(必須。3セットくらいあれば生活は回せます)
ざる◎(あると便利です。個人的にはなくても何とかなります)
調味料
塩(必須)
胡椒(必須)
醤油(必須)
キッチン電化製品
掃除用具
保存食品
味噌汁の元(必須)
米(必須。サトウのごはんを買っておきましょう。引っ越しは思ったより体力削られますので、料理している場合じゃないわ、となる場合が多いです。)
バスルーム
タオルとバス用具
バスタオル(必須。最低2つは欲しいですね)
フェイスタオル(必須)
くし◎(必須)
シャンプー&コンディショナー(必須。さらっさらになります)
ボディウォッシュ(必須。こちら香りが非常に良く、泊まりに来た人から必ずどこのか聞かれます笑 ほんとに素晴らしい香り!だまされたと思って買ってみてください。私はこれを買ってニトリのボトルに入れています)
ニトリのボディーソープ用ボトル(なぜか評価が微妙ですが私は気に入っています)
歯ブラシ(必須)
歯ブラシホルダー◎
歯磨き粉(必須)
デンタルフロス◎
洗濯バスケット(私はこちらを使っています。4つくらい使っています)
洗濯用洗剤(必須)
柔軟剤(必須。これは香りが残りやすく気に入っています。高いものも試しましたが、香りがすぐ飛んで行ってしまいこれに落ち着きました。)
ピンチハンガー(必須)
洗面台関連の家電
トイレ関連
ベッドルーム
ベッドと寝具
ベッドフレーム(布団派の方は不要です。またマットレスがぶ厚ければフレームはなくともOK。私はマットレスを2つ(お客さん用と自分用)重ねていたので、別ベッドフレームは買っていませんでした。)
マットレス(私はこれを使っています。累計で4つ買っています笑 気に入って両親にもプレゼントしました。ソファがベットになるニトリの商品も過去試したのですが腰が痛くなりました。やはりベッドはマットレスがいいなと思います。)
シーツ(必須。これを上記マットレスにかけています)
枕(必須。私はそば殻枕が好きなのでこれを1人暮らし始めていらいずっと使っています。)
枕カバー(タオルで代用できます。私は結局洗いやすいのでタオルを使っています)
掛け布団(まずは引越したシーズン用のモノがあればOK。夏はNクール、冬はNウァーム使っています。この2つ、正直すごいです笑)
布団ケース◎
パジャマ(欲しい人は)
衣類収納
衣類ハンガー◎(必要な分だけ)
防虫剤引き出し用(必須。香りも良いです)
防虫剤クローゼット用(必須。香りも良いです)
棚(こちらのものを使っています)
寝室用家具
ナイトスタンド(欲しい人は)
生活スペース
ソファ(欲しい人は)
カーペット(欲しい人は)
カーテン(必須。遮光一級をお勧めします。リンクから購入する場合、サイズ等気を付けて下さい。)
テレビ(必須ではないです。私も持ってません)
姿見(欲しい人は。こちら非常に気に入ってます)
シーリングライト(必須。築年数が古いと白熱灯しかつけれなかったりするので注意です。物件確認してから購入することを強くお勧めします。)
オフィス/デスクスペース
リモートワークが多い監査法人勤務では、仕事に関わるスペースは非常に重要です。そのため別途記事を書くことにしました。内容を頭出しにすると、意外かもしれませんがWi-Fiはなくても大丈夫です。詳細はまたその記事で書きます。遅くとも来週までには投稿予定です。
その他
緊急用具◎(懐中電灯、応急処置キット)
ドライバー◎(一旦+があればなんとかなります)
常備薬系(オロナイン、風邪薬)
爪切り◎(必須)
延長コード◎(欲しい人は)
ガムテープ(必須。あると便利です)
最後に
住む場所は大事です。お金がかかっても一等地に住むことをお勧めいたします。私も9万円でですが一等地に住んでいました。
よく言われる話ですが、人が変わるためには大きく分けて3つの方法があります。付き合う人を変える、時間の使い方を変える、住む場所を変えるです。住む場所を変えると付き合う人も時間の使い方も自然と変わります。出会える人、入ってくる情報、自分の基準値も住む場所に見合うように変わっていきます。
住む場所の厄介なところは一度引っ越すと簡単には変えられない点です。そのためぜひ、住む場所にはこだわり、投資と思って少々高くとも一等地に住むことを私はお勧めします。
今回もありがとうございました。皆様のおかげで「監査法人1年目の教科書」シリーズも、この短期間で1万回以上読んでいただけているようです。この記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。
これからも投稿続けます。お読みいただきありがとうございました。