#3【ふぁいなんす用語】APTってなに?
このシリーズは、この書籍の索引を順番に解説するnoteです。1分で負担なく読めるよう身近な例え話を必ず入れています。小難しいファイナンスを、身近に感じてほしいと願いを込め、平仮名の”ふぁいなんす”にしました!笑
本日はAPT(Arbitrage Pricing Theory)です。
APT(裁定価格理論)とは「いろんな要素を考慮して、適正な価格になるように価格が決まっていく」という考え方です。
例えば、人気のアイドルグループのコンサートチケットを考えてみましょう。
チケットの価格は、いろんな要素で決まりますよね?
アイドルの人気度:人気が高ければ高いほど、チケットは高くなりますよね。
会場の大きさ:大きな会場ならたくさんの人が入れるので、チケットは少し安くなるかもしれません。
座席の位置:ステージに近い席ほど、価格は高くなります。
開催日時:週末や祝日など、みんなが行きやすい日は高くなる傾向があります。
APTは、このようにいろんな要素が複雑に絡み合って価格が決まるという考え方をします。
もし仮に、これらの要素を全部考慮しても説明できない価格のチケットがあったとします。例えば、本当なら1万円くらいの価値なのに、なぜか5千円で売られているチケットを見つけたとします。
こんな時人はどうするでしょう?
そのチケットを買って、1万円で転売するかもしれません。こうやって、価格の差を利用して儲けることを裁定取引と言います。転売も裁定取引の1つです。
APTは、人が裁定取引を繰り返すことで、最終的にはチケットの価格が「適正な価格」に落ち着くという考え方をします。
つまり、APTを簡単に言うと「いろんな要素を考慮して、適正な価格になるように価格が決まる」という理論です。
APTは株価や為替レートなど、いろんなものの価格を説明するのに使われています。
結びに
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