生きている絵の具だけで絵を描く
粘土に色をつけようと、中学時代に(親が)買わされたアクリルガッシュを開いた。肌色を作ろうと、まずは赤を手に取る。かたい。あれ、絵の具が固まっちゃったかな。
じゃあ朱色っぽいのを……かたい。
白は……かたい。
いや、白はまだ大きいやつがある!
……かたい!!!固まっている!!!!
というのが続いて、絵の具で粘土に色をつけることは叶わず、粘土はそのままで捏ねられた。どうやら当時使っていた色の絵の具が軒並み固まってしまったようだ。つまり、現在残っている絵の具は使用頻度の低いもののみらしい。
じゃあ、固まらずに生き残った絵の具だけで絵を描いたらどういうのができるんだ?と気になったのでやってみた。今回はその結果を見てもらう。
粘土はもう関係ないので忘れてください。
材料こちら。
・生きている絵の具(黄緑、緑、紫、空、茶、青)
・セリアに売っていた絵が描かれているキャンバス
・・・
まず、キャンバス全体を塗りつぶす。
一度塗りではすずらんが消え切らなかったため、二度塗りをした。色は紫と茶を合わせたもの。なんとなく使いにくそうな二色を混ぜてみたら、サツマイモみたいになった。
次に、鉛筆で下書きをする。
失敗したところに消しゴムをかけたらその部分が汚れてしまった。この方法はあんまり良くなかったんじゃないかと思う。あらかじめ紙に描いておいて、トレーシングペーパーで写すというのはどうだろう。
アクリルガッシュといえばコレ。マスキングである。
中学生になって初めて「絵を描くためにマスキングテープを使う」ことを教えられた。小学校の水彩絵ではそんなことは教わらなかった。そんなことをするのか!と衝撃を受けたので、それ以来アクリルガッシュはマスキングテープを使うものだと思っている。
縦に色を塗る。
鉛筆で描いた輪郭線は明るい色を、それ以外は暗い色にしようと決めた。縦は緑系、横は青系だ。
マスキングを取ると、緑を塗ったところと塗っていないところがくっきりと分かれた。気持ちいい。この瞬間のためにマスキングテープを使ってるみたいなところがある。
次は横の色塗り。
なぜ縦が緑で横が青かというと、緑は木のイメージで木は上下に見るものだけど、青は空や海といった横に広がるものの色だから。この素敵な理由は後付けではなく描いてる時に考えたものです。
やっぱり鉛筆の跡が気になるので……
あのー、言い出しづらいんですが、あのですねー
ペンを使って鉛筆跡をなぞりました。
生きてる絵の具だけで絵を描く予定だったんだが、鉛筆がちょっとアレだったもんで。生きてたらルールを破らなきゃいけないことってあると思うッ!!
これにて完成。
・・・
というわけで、ちょっとルールを破ったものの「生きている絵の具だけで絵を描く」が終わった。
壁に飾ってみると意外と様になる。木や緑の多い部屋に飾ればもっと馴染むのではなかろうか。遠くから見ると、ルール破りの線は見えづらい。こういう小細工はバレないようにやろう。
冷静に考えてみたら、普通に海や山の風景を描けば、この絵の具の組み合わせでも困らなかったのでは?と思わないでもない。あと宇宙から見た地球とか鳥から見た地上とか。
でもまあ、いいでしょう。今回はこんな感じで。
悪くないよ、ね。
この絵の自己評価の話
四、五、六の三段階評価で「五」です。アホみたいな表題がついているけど、ちゃんとしてます。
こういうのが好きな人は↓もどうぞ。もうちょい頑張ってる雰囲気の記事あります。
めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。