【器のはなし】納涼のための青磁。みずみずしいエメラルドグリーンだ。
本来は昨日が更新日だったが、あまりにも疲労が溜まりすぎていてやる気にならなかったんで、今日に移動。前回に引き続き、今回も涼しげな器をババっとやっていくぜ。青磁じゃ。
青磁はエメラルドグリーンや白濁した黄緑や水色っぽい色をした釉薬がかかった磁器で、目をひく美しさがありつつも使いづらそ〜なカラーリングなので買うかどうか悩む。釉薬を何度も塗り重ねて色を付けるので、厚みがあって重たいものが多い。
まずは白菜を。これは気に入ってるから何度か出しているような、二回目かもしれないな。
小皿の方が安かったから、小皿だけにしようかな……って思ったけど、まあ〜こんな面白いアンティーク器に出会うことはそうそう無いから大小セットで入手。青い部分は染付か瑠璃釉か。
絶妙な凹凸がリアル白菜に近づけていて最高。こんなふざけた造形なのに、かなり出来が良いんだよなあ。青い部分の比率もちょうどいいし。
続いて菊の長角皿。長角皿が一番使いやすいと思っている。縦9cm横14cmくらい。焼き鳥置いてちょうどと言えば分かりやすいか。
陽刻は模様を盛り上げる技法。明治期によく見る気がする。もしかして大量生産に向いてるのかな。これは団子をあっためて食べる時とかによく使う。
次は手持ちの青磁で一番使いやすい器。少し深さがあって、小なます皿みたいに使える。
この透明感のない白濁した緑色がどの料理にも合うんだからすごいよ。ポテトサラダ、たまごサラダ、残り少ない炒め物など。こりゃあ良いよ。使いやすすぎて料理好きの友人に2客あげた。誕生日プレゼントに。両サイドにホツがあるから、似たようなの欲しいんだけど、現代でこういうの売ってるところ見たことないな。形も色も最高なのに。
大人気、千鳥型小皿。これもまたどっかで既出。買った理由の記事だと思う。
シンプルで、一瞬千鳥っぽくない感じもいいよね。明らかに千鳥なんだけど。青磁らしい厚みがぽてっとしてて千鳥に愛らしさがある。目や模様を描いてないのも素晴らしい。これ〜使ったことあったかな。今度そうめん食べるときに薬味入れよう。
現代編。白菜再び。でも出来が全然違くてテンション下がるんだよな……
並べるともう。全然違う。青の入れ方とかさあ。ダメすぎる絵画の修復ビフォーアフターを見ているみたいだ。基本的に後世の模倣品が元にしたものより良くなることってあんまり無いからなあ。
鍋島窯の豆皿があった。籠目で可愛らしい。縁まで造形がしっかりしていて素晴らしい。なんといっても色が美しい。
鍋島窯はもともと藩主に献上するような上質な器を作っていたところで、江戸期のものは特に素晴らしい。青磁も有名な窯である。なので鍋島の青磁の今がこんなに美しいのは、歴史的に見ても当然と言える。
この豆皿、急須を買ったときにおまけでもらったやつなのだった。ゴールデンウィークあたりでオンライン陶器市やってて、色々見てたらこの急須が目に止まり、買いすぎるとやばいよな〜と思いながら買ってしまったのだ。同棲前に買ったものだが同棲してからようやく使い始めた。もったいなくて〜とはいえ使わない方がもったいないから〜。
あ、そうだった。この急須に合わせて欲しい湯呑みがあったんだった。西隆行さんの水が垂れたようなやつ。そろそろ欲しいな。次の引っ越しくらいには。
終わりじゃ。なんかちょっと日暮れが早くなってきた?気のせいか?暑すぎて逆に外で虫を見ないの、昔の夏とは変わっちまったな……って。お前も変わるんだな……
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