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元気百倍!成長モデル

暑いですねぇ、暑すぎの8月です。
1級キャリアコンサルティング技能士を目指す方はそろそろ始めないとなぁという時期でしょうか。私は3回受験して、毎年7月までは好きな本を読んで、好きなセミナーに参加して、脱力して英気を養って、8月くらいからそろそろ試験モードでやるかぁ~という感じでした。
2級キャリアコンサルティング技能士に挑戦された方は試験結果待ちで力が抜けて一息ついている感じですかね。

今回は、キャリアコンサルティングや事例指導で、元気と勇気を出してもらう成長モデルにつてい書いてみます。

修理モデルと成長モデル
私は心理学の専門家ではないことを前置きして、カウンセリングには医療モデル、治療モデル、修理モデル、予防モデル、教育モデル、成長モデル、などのモデルがあります。
キャリコンで学ぶ代表的なところでは認知行動療法は医療モデルや治療モデル、来談者中心アプロ―チは教育モデル、成長モデルにあたります。

私は、修理モデルと成長モデルという対比がしっくりくるので紹介します。
山本和郎先生・村山正治先生の「スクールカウンセラー その理論と展望」では、心へのアプローチとして、症状を管理し除去に努めるという視点を「修理モデル」といい「問題を解決するには,原因をみつけ,原因がわかれば結果が改善される。Doingを重視する」概念のことである。
一方で、悩みを人生上で直面する発達課題と捉え、心の発達・成熟を援助する視点を成長モデルといい「一人ひとりの心の意味の世界を大切にし,表に現れた行動や症状の意味に着目しそれを解釈学的にアプローチする。人の心の世界を共感的に理解し,相手の心に参加する意識を大切にする。人の成長,成熟を見守り,待ち,支えるBeingを大切にする」という概念のことである。
前者は「働きかけの知」という我々の常識的なものの考え方に支えられており、後者は「受け身の知」というカウンセラーがよって立つ考え方に支えられている。
と述べています。

個人的にもう少し知りたいので、この書籍は手に取ってみたいと思います。

キャリアコンサルティングでは
養成講座や講習でキャリアコンサルティングは「車の修理ではない」と言う話を聴いて学んだ人が多いと思います。来談者中心アプローチを軸にしますので国家資格キャリアコンサルタント取得のためには100%成長モデルです。

ところが経験を積み、また日常の相談や求職者の対応をしていくと「修理」をどうするかが必要になってくる場面も多いはずです。そうなると「修理を期待する相談者」と「背景や心情に関わるキャリアコンサルタント」にズレが生じます。ここが悩むところで、折り合いをどうつけるかです。
バランスは要りますが、業務の中でも常に原点に立ち返って欲しいと思いますし、そのために継続学習です。(自分への戒めでもあります)

2級キャリアコンサルティング技能士に合格できる人は、原点を強化してその上に経験を積み上げてきた人で、折り合いをつけられる人だと私は思います。同じ相談者対応をしても元気○倍が変わってくるはずです。

事例指導では
1級キャリアコンサルティング技能士に挑戦される方からすると、試験の事例相談者はダメなところだらけで、修理・修正したくなるのは当然ですが、「どうしたらよいか」迷っているところに、悪いところを探られて根掘り葉掘り診断されると当然関係が崩れますし元気もなくなります。ここでも折り合いは必要ですが、1級技能士の面接試験では修理は置いといて、成長に集中しても良いと思います。

「どこが悪いのか、なぜ間違えてたのか、何を修正したらいいのか」もいいですが、「どこで止まっているか(迷っているか)、何故すすめないのか、どうしたら一歩踏み出せるか」を意識してみると、キャリアコンサルティングも事例指導もキャリアコンサルタントらしくなりそうです。

原点は忘れずに元気百倍の成長モデルを心掛けたいと思います。




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