1級キャリアコンサルティング技能検定対策:指導関係って
1級キャリアコンサルティング技能士を目指す皆様、準備は進んでますでしょうか。
さて今回は1級キャリアコンサルティング技能検定の試験実施概要にある「事例相談者との間に教育指導関係を築き」について書いてみます。ここは結構迷いますよねぇ、人それぞれ十人十色ですので、私なりです。
私自身、1級技能士は指導関係をいかに築くかが大事と聞いて、著名な先生方を参考にしたり、様々な領域の指導者のふるまいを真似してみょうと思ってロープレで試したりしてはみましたが…当然表面的で力不足ですから、教えたい、分かってもらいたい、直してほしい、と少ない知恵を絞っても全然ダメでした。そりゃそうですよね、初対面で名前も顔も知らない人にマウント取られてあれやこれや指摘されても…テンション下がってガックリとなります。事例相談者には、そもそも指導を受けようという態度になっていない人や、自分は完璧に出来ているという態度の人も居るでしょうから、著名でもないし偉い先生でもない私たちが最初から教育指導という姿勢では歯が立ちません。で、こりゃダメだと思ってスーパービジョンに関して独学で少し勉強しました。
1級技能士の役割
平成30年の厚生労働省「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」によると、役割の1つとして、事例指導(スーパービジョンを含む)という記載があります。各団体・協会では個別にスーパーバイザーの認定制度を設けてそれぞれの指導者が居るわけですが、統一には至っておらず、今現在国家資格(検定)としては1級技能士がその役割を果たすことになると思います。1級技能士を目指すには「スーパーバイザー」「スーパービジョン」に関してなにかしら指針を持っておくことは必要でしょう。ですのでスーパービジョンは必ず受けてくださいね。
スーパービジョンの機能
私が試験前に参考にしたのはソーシャルワーカーの領域にはなりますが「スーパービジョンの方法 相澤譲治著」でした。とっても薄い本で参考になりますので、是非皆さんも手に取って欲しいと思います。
そして、そこにあるスーパービジョンの3つの機能(管理的機能 ・教育的機能 ・支持的機能 )の内、支持的機能が、1級技能士試験での指導関係で悩んでいた私には大きなヒントになりました。
バイジーへの心理的サポートとして励まし、支援を行い、自己覚知を促すこと。そして「元気印」になってもらうことです。
支える意識
私はカウンセリングでは「わかってあげよう」を心掛けていて、それに加えて指導レベルになるために「支えてあげよう」を指導的な意識として足しました。支持的な心構えは1級技能士になった今でもこれはベースになっています。
指導者だからってマウントを取る必要はないですし、むしろ目の前の人を心の底から支えようという姿勢で話を聴いてわかってあげて、そして元気印で成長できるために知恵を絞りたいですね。
カウンセリングを勉強している人であれば、承認や賞賛をどんなふうにするのか考えたり勉強したりしてますよね。1級技能士の試験ではこれがとても大事なのですが、私もはあまり上手くないですし論理立ってないですが「支える意識」を持つと、徐々にしっくり使えるようになったのではないかと自分では思っています。あくまで自己評価ですが是非皆さんも支える意識を試してください。
こんな指導やスーパービジョンを受けてみたい人はご相談下さい。
1級キャリアコンサルティング技能士 河口忠夫
https://rapport-yamaguchi.jimdosite.com/