ズレの改善

やっぱり難関の2級キャリアコンサルティング技能士、超がつく1級キャリアコンサルティング技能士。いずれも目の前のその人を理解しようとしないと事柄や事例中心に陥り、気づかないうちに人と人の間に意識や気持ちのズレが起こります。

2級技能士のカウンセリングが難しいわけ
1級技能士の事例指導で目指すところは、キャリアコンサルティングに関しての気づきと変化ですが、2級技能士は相談者の人生そのものですから、どこをテーマにするのかいっぱいあって分からない状態からスタートします。よくある失敗は、最初の設定で選択肢らしきものがあるとそれをひとつひとつ確認したくなり、いつの間にかキャリアコンサルタント中心で相談者は話したいことを話せないまま進むというパターンです。ズレてます。
大事なのは「何から聞こうか」ではなく「相談者が話したいことは何か」です。相談者の話したいことを話せるように関わることが合格への第一歩ですね。

1級技能士の合格の壁
1級技能士でも事例のどこに焦点を絞るか事例指導者が問題を探し始めると、ズレが起きて残念な結果になります。よくある失敗は「何が悪かったのか、、、」という言葉から、事例指導者が悪いところを探し始めるパターンです。事例相談者が、何を話したいのか、何を考えたいのか、「何が悪かったのか、、、」とは具体的にどんなことなのか、事例相談者自身に考えてもらうことが大事です。


相談中にズレを確認する
ズレてないかな？もしかしてズレてるか？と感じたら、これで合ってますか？と問いかけて下さい。良くわからなければ「すみませんもう一度教えて」と確認しましょう。分かったフリ、分かったつもりはダメですね。

ズレの改善策
これは逐語録が一番良いです！
逐語録を作って相談者と自分を見返すことで、ズレや修正点が見えてきます。事例指導を受ければさらに良いです。
ロープレでその場で指摘を受けてもピンと来ないことがありますが、文字になって自分で見返すと、いろんな意味で修正する意欲が増します。ダメな自分と向き合うのは正直イヤで、地味で面倒ですが、一番力がつく確実な方法です。
今は便利なAI文字起こしツールもあるので作成にはほとんど時間がかかりませんし、キャリアコンサルタント倫理綱領にも情報技術の修得が明記されてますので、AIツールは使いこなしましょう。