エターナルズの感想

公開して割とすぐにエターナルズは見たのだが、Twitterではほとんど触れなかった。

というのも、恥ずかしい話「全然わからなかった」んですよね。

多分こういうことかな?というのはあるんだけど、確信が全く持てない感じ。やっとまとめられそうな感じになってきたので、簡単に書き殴っておきたい。


分からなかった点

最終決戦とキンゴ

 マジで一切出てこないとかある!?いや、あの最終決戦はエターナルズの存在意義にも関わる重大な選択だから、「参加しない」という選択があるのはわかる。けど、離脱してからラストまで、一切キンゴの描写がない、言及もないとなると、ちょっと話は違うというか、「キンゴが最終決戦にいない」ということの描写が不十分じゃね?という気がする。あと、せっかく撮ってたドキュメンタリーは!?


イカリスと太陽

 なんか唐突に感じた。神話をなぞってるのはわかるし、必要な展開であるのもわかるんだけど、説明が足りなくて。イカリスの特性は、アリシェムに対する忠誠度の高さだろうから、あのまま「ごめん、俺が間違ってた」で終わるわけにはいかないし、そのまま仲間達と対立を続けることもできないから、ああいう形で終わるんだろうけど、うーむ。丈夫過ぎて太陽に身を投げるしか自己を終了させる方法がなかったとか、なんかそういう理由でもあればわかるんだけど、そこまで丈夫ってほどでもなさそうだし…。スプライトが作った物語をなぞったってこと?わからん。


 レビューをいくつか見てきたなかで、ちょっと腑に落ちたのは、「チェーホフの銃」のルールを意図的に破った作品なのではないかということ。ストーリー中にせっかく導入した要素(ドルイグの罪とか、キンゴのドキュメンタリーとか)を、別に回収せずに終わる。その辺が分からなかったポイントなのかなーと。もしかすると物語に必然性を求めすぎなのかもしれない。

 あ、同性愛とか、手話話者の設定とかに必然性は要らないというのはもちろんそうだと思う。「なぜこのキャラは白人でなければならないのか」なんて思わないのと同じ。それは、チェーホフの銃でいうところの、「導入した要素」ですらないというのが自分の意見。登場人物が人間だからといって、人間であることが作劇上後々効いてこなければならない…なんてことはないよね、という。

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