香りの記憶.1
子供の頃から、香水の香りが好きだった。
母親が出掛ける前に、結構濃厚な
香水をつけていた事が影響してるのか?
分からないけど
小学校の低学年の頃、なぜが家にあったレモンの香りの
シャワーコロンが香りデビューだったと記憶している。
中学からは、毎日ちゃんと自分で選んだオードトワレを
つけていた。
(高校時代は、言わずもが…)
大人になってからも、ずっと欠かさずつけていたが、
ここ数年は、在宅で仕事をするようになり、
殆どつける事がなくなっていた。
たまに外出する時につけると、なんだか肌に馴染まず、
つけたてのトップノートの尖った香りだけが、
いつまでも続く気がする。
本来、時間の経過と共にテスターそのままの香りから、
角が取れ、どんなに濃厚な香りでも程よく体臭と混じり合い、まろやかで柔らかなミドルノートに変わっていく。
このミドルノート時間が周りの人達から
『あ!〇〇さんの匂いだー』と認識される香りだ。
そして完全に自分だけの香りになり、香りと一体化した感覚になるラストノートへと自然にバトンが繋がれていく。
個人的にはこのラストノートの香り一番好きだ。
この香水の一番の醍醐味である変化していく…が、
たまにつける…では全く感じられず、
ずっと一体化出来ず浮いているように感じる。
そんな時、16歳を過ぎて殆ど目が見えなくなった
愛犬の掛かりつけの獣医さんから
今後の注意事項として言われたのが、
○あまり部屋の模様替えをしないように ○階段など、落下する危険がある場所に一人にしない
あと、、
飼い主を確認しやすいように香水などを
つけてあげるのも良いですね。と、さらっと言われた。
それをきっかけに私の新しい香水探しが始まった。
つづく