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せつな

首筋までつたう一粒が

やまない想いを物語るのだろうか

冷えた風が刺さり

切なさを募らせるたびに

僕をたったひとりにする

遠く照らす月明かりにかざした

この僕の手のひらで

すっとなめらかな君の頬の

そのかすかな温もりをそっと閉じ込めた

息を吸ってから吐くまでもないほどの

せつなの出来事だった



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