心が疲れたときに避けるべき食べ物とは？精神科医が教えるメンタルケアの食事法
日々のストレスや疲れが溜まると、気分が沈んだり「心が疲れた」と感じることがあります。そんなとき、何を食べるかは意外と重要です。「菓子パンは控えるべき」といったアドバイスがネット上でも見られますが、実際のところどうなのでしょうか？精神科医の田中伸一郎さんが、メンタル不調時の食事に関するアドバイスを教えてくれました。
まず、心の状態と食欲には深い関係があります。ストレスが溜まると交感神経が刺激され、食欲が落ちることがありますが、その反動で過食に走ることも。特に、菓子パンやスナック菓子のような甘いものに手を伸ばしがちですが、これらは胃腸に負担をかけ、かえって疲れを悪化させる可能性があります。過剰な刺激物や消化に負担がかかる食事は避け、普段から慣れ親しんでいる食事を摂るのが基本です。
疲れているときには「ルーティンに戻る」ことが大切です。刺激的な食べ物や新しい料理を試すのではなく、いつも食べている食事を腹八分目に抑え、ゆっくり噛んで食べることが推奨されます。煮物やスープといった温かい料理、魚を中心とした栄養バランスの取れた和食は、体に優しくおすすめです。
とはいえ、食事に関する感覚は個人差が大きいため、過度に制限する必要はありません。重要なのは、好きなものをおいしく、できれば誰かと一緒に楽しく食べること。食事を楽しむことで心も少し軽くなるでしょう。