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【Inverted Angelネタバレ感想】さぁカラフルな夜を楽しもう

XにてSteamのオータムセールおすすめで、「哲学ベースの会話に脳をシャッフルされるような感覚、そしてエンディングの感動!」的な感じで流れてきて興味惹かれて購入。即日リアル朝焼け拝むまでぶっ続けでプレイしてクリアしました。

システム紹介やゲームの概要なんかは他のレビュアーさんやXで私なんかよりも大変上手に魅力的に紹介されているので、ぜひそちらをご覧ください。
自由入力のAI判定によるストーリー進行への自然な落とし込み、ミステリーとしての推理の醍醐味がここまでダイレクトにゲームで体験できるようになったのホントすごいなと思いました。令和を生きてて良かった、、
では文下手な私がゲーム紹介もせず、初めてnoteにアカウントつくって何を書くつもりなのかというと


ただただ彼女ちゃんとのやり取りが面白くて楽しくて終わってほしくなくて一週間も脳焼かれ続けたこの気持ちを吐き出したいだけなんだよぉぉ!


クリアしてから速攻主題歌もダウンロードしてところ構わずずーっと聞いてたわ!歌詞もストーリーとのリンクで可愛すぎでしょ!!!もう!!


そんなわけで以下は各エンドの感想ですら無いただのお気持ち吐き出しです!まずいないだろうけどネタバレ全開なので未クリアの方はお気をつけ下さい!!





はい。
クリア後は各エンドやり直したり他のレビューを片っ端から読み漁ってたりしてたんですが、主観では気付かなかったけどエンドの踏み順で彼女ちゃんへの輪郭の捉え方がだいぶ違うのが面白いな、と。

極端な例だとこの方の感想がホントぶっ刺さりまくりました、こんな彼女ちゃんも可愛いよ!!何よりめちゃくちゃ面白かった笑

なので、自分の感想も攻略順でつらつら書いていきます。自分の彼女ちゃんへの輪郭の再構築も含めて。。


【Chocolate  Hideout】甘いだけじゃない

最初にたどり着いたED。違和感探しの難易度的にも最初のED想定されているのかなって感じで、Inverted Angelの魅力が一番詰まったEDだと思いました。

真相パートへの入り方が神。楽しい夜更けの始まりだ

違和感探しに真相パートでの自由入力、決め手となる最後の推理。このゲームの良いところがぎゅっと詰まったエンドでした。

「言葉にできることは、考えていることのほんのひとかけら」
ゲーム全体を通して語られるテーマの一つ。つい口ずさじゃうくらい好き

彼女ちゃんも理知的・かわいい・けなげ・めんどくさい・狂気の味付けが大変バランス良かった。(最後のフタの匂わせ含め
このエンドだと割と彼女ちゃんが理性的に振舞ってなんとか主人公を同じ結論へ到達させようとする姿勢と、そのくせ他人の気持ちを断定することはできないっていう諦観めいたものを感じて、やっぱり全体を通して自分が思い描いた彼女ちゃんの骨格みたいなのはここで作られたんだなぁって印象。

・・・・・・あれ!?まがりなりにもちゃんと(?)した恋人エンドてこれだけじゃね??

なんか自分としては全編通して彼女ちゃんとカラフルでスイートなハッピージャムセッションしてた気分だったので意外。ギャルゲーとまでは言わなくとも「彼女のことを好きになるゲーム」として見てたからかな



【Fool on the Sugar  Board】陽キャな浮気男の綱渡り

最初の違和感探しで気になってたもう一個のキーワードでたどり着いた二番目のエンド
急に主人公がクズいぞ!?
お前一個前は他人の気持ちを慮れてそのせいで繊細で病んじゃうようなほそっこい理系男子だったじゃん!
ここで関係性によって変化するのは彼女ちゃんだけじゃなく主人公もなのかって知って次はどんな話だろーってより興味沸いた感じ。
今回の主人公の調子良さというか、なんとか殺されないよう右往左往するところ好き。善の浮気なんか無いぞ。
なんだかんだ言っても主人公の骨格も一定の共通性はあるのかなって感じで他人への気遣いとか境界線の上で踊りつつも踏み外さず(今回のお話での)彼女にも最終的に許されてる感みても嫌いにはなれなかった。
彼女ちゃんも好きでない人との距離感では話しやすくて賢い感じでかわいいとかモテそーーって思った。

「死んで治すほどでない馬鹿でありたい」
無茶苦茶センス良い言葉で、んんぅ!て悶えた


【High Girl Pudding】その女誰よ!?

こっちが聞きたいよ!
恋人ルートであぁーこれはどっちいってもバッドかなぁて思って悪あがきしてみたら入ったルート
見ず知らずの彼女ちゃんがインターフォン越しに主人公としゃべるってシチュだけでこんなに派生していくの、はぇーすっごいて思ってた。
最後もカラッとした感じで進んでって、こういう彼女ちゃんも良いよね。。


【Invalid Angel】メタフィクション的なやつー!

よーしここいらで一個くらいバッド行くかー、と思ってあきらか上のルートで恋人選び続けた結果がそれっぽさ出してたから進んだエンド

実際、最後のエンドというか一個前の因果への干渉含めて最後はメタフィクションとかデウス・エクス・マキナ的な解決とか展開になるのかなーとか想像してたので、ここできたかー!って感じでした。
プロローグに戻されたところまでは全く身構えてなかったし、共通バッドエンドの一種くらいに思ってたので、普通に次行くぞーって気持ちだったからすんごい想定通りにビビり散らかしました。
そのあとスタート画面に戻って落ち着いてから、
オデ、オタク、ソウイノ、スキ(ニチャァ
と気持ち悪い笑みを浮かべてました。
この辺で深夜3時くらいでテンションおかしくなってきてた、、、


【Cheesecake Hallucination】現実的じゃない現実じゃない現実????

最初から現在の状況については、「記憶喪失」「タイムスリップ」「メタ的事象」を想像してて南極のくだりででるだろうなーってずっと思ってたルートの入り方でした。
知り合いルートでずっと進行してたから早くから想像していたものの見れたのは後半でした。

主人公が主人公してるし、なによりも彼女ちゃんは一体誰なのかわからずじまいだけど、この後も関係続いていくんだなって思える描写ですっきり感が心地いい一番好きなお話!!

ここだけ主人公が切り出すのマジ主人公

ゲーム的な魅力ではChocolate  Hideoutが一番好きで、物語としてはこの一夜が一番好きでした。彼女ちゃんのかわいいところ詰め合わせセットて感じ

早口彼女ちゃんの描写はここが一番可愛かったw

タイムリーパーだと思いきや現実に戻っちゃったけど、あれでもタイムリーパーじゃねやっぱり。見たいな感じで脳が混乱する感じも好き。
チーズケーキはあったんだよ、きっと。想像するなら楽しい想像が良いよね


【Rusty Caramel Cage】ヤベェ奴にはヤベェ奴をあてんだよ!

誰だ、主人公に共通の骨格があって、境界線は踏み越えてないよねとか言った奴!私だ!
いやまださすがに人は殺してないからセーフ、、、なはず。。
メンヘラヤンデレサイコ彼女ちゃん全開!主人公も結構ヤバいやつ!お似合いだね!!
主人公側も関係性によって変化するのはここまでくれば承知の上だったけど、こっちの方向にもかーってなったやつ
ここらの彼女ちゃんの言い回しがかなり印象的。「べき」であれ論を逆に使って何が悪い!てのは日常生活でも考えさせられるね。。
何せやってたのが深夜だから最後のほうは面白かったけど怖くてまだ見返せてない。。明るい日中にもう一回見直したいエンド

【Scarlet Icecream】はいアウトぉー!

確かに人はぎりぎり殺してないけど、倫理観的にこっちのがぶっちぎりアウトー!境界線もなにもあったもんじゃないよ!上と二連続でここに来たのでSAN値がががg

攻略的には一番入るのに苦労したルート。他のレビュー見渡してもここはなかなか見つけられなかったみたい
このゲーム自分でうんうん悩んだ末に突破して脳汁どばどば出すゲームと解釈してたんで、なんとかここまでは自力で到達できたけどここだけは自分も攻略ヒント見てしまった、、
見てしまえば確かに彼女ちゃんがバームクーヘン食べるとことかその時の大家さんの文体とか気づける要素あったのに!くやしいぃ!

エンド的にはこっちの主人公のほうが比較的サイコ度は抑え目で彼女ちゃんのがぶっ飛んでた印象、途中までは探偵役と犯人役の応酬でおおうかっこいい彼女ちゃん!と思ってたけどやっぱり彼女ちゃんは彼女ちゃんだった。
にしてもここの主人公いい年こいて倫理観的にもぶっちぎりアウトの行為までしてるくせに、その裏の意思では彼女ちゃんの後輩への好意らしきものを自覚してないとか、中学生かよ!て彼女ちゃんと一緒に突っ込み入れながら読んでいたw

【天使は足音が鳴らない】

そうなんだよー!ここら辺自分の気持ちとのシンクロがヤバかった

「言葉にできるのは考えていることのひとかけかけら」
「意味も意思も関係性の全体像で形作られる」
「どうしたら天使でいられるのかな」
全編通して語られてきた彼女ちゃんと主人公の関係性をめぐる物語の終着点

ぶっちゃけて言うと自分は最初このエンドに満足できてなかったです。彼女ちゃんのいう通りカラフルな夜が楽しくて最後はどんな色だろーって何らかの意味も意思も地に足がついた結末を望みすぎてた気がする。

でも1回2回とやり直すうちに、自分も彼女ちゃんも天使にはなれないからカラフルな夜を楽しむしかないよね、と一種諦めにも似た思いでいたんだけど、主人公だけはそれでも彼女ちゃんに天使の羽を与えられたんだなぁって思ったら
負けたぜ、、さすが人肉食ってるやつは彼女のこと本質までわかってるじゃねえか完敗だぜ。。
みたいな気持ちになって、むしろこれが唯一無二のエンドだったな、と受け入れられました。

自分の目と耳を通した世界でしか認知できないし、他人の気持ちはどうしたって推し量ることしかできないよね。っていうのは自分でも根底の価値観としてあったので、このゲームで語られる全体像に深く共感してたからこそここまで楽しめたんだなぁって思います。
おかげで現実に帰ってくるのに一週間要したぜ!


最後に例のところの自分の回答さらして締めとします、アプデで追加ルートもあるみたいなので楽しみに待ってます!!

「何度でも君に会いたいから!」


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