地域包括支援センターに必要な職種・専門性〜医療系編〜
私が働いている地域包括支援センターには3つの職種を配置せねばいけないという決まりがあります。
それは
保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)です。
その中で保健師は唯一の医療職としてセンター内外で力を発揮する事が求められます。
地区診断、医療的アセスメント(分析)の視点、
そして何より生命の危機が迫っている、あるいはそれに近い住民がいた時の対応です。
大抵は役所の保健師さんも一緒に動いているので相談しながら対応する事が多いでしょうか。
保健師は地域包括支援センター唯一の医療職です。ですが全ての保健師が急性期を経験しているわけではありません。
症状急性期または安定していない亜急性期の場合、余談を許さない状況の場合、現状必要なのはやはりアセスメント力と救急要請など行う決断力です。
ただ私の本音は、その場で診断から簡易な処方や治療まで出来たら良いのにということです。
もっというと早い段階の処置で命が救えたり医療機関に悪くない状態でバトンを繋ぐことができたら良いのにです。
それを可能に出来るかもしれない資格があります。
それはナースプラクティショナー(NP)です。
NPは日本ではまだまだ整備されていない資格ですが、アメリカでは範囲はあれど診断から治療、処方までできます。
医師の働き方改革で今でこそ病院内でも必要になってきている資格かもしれません。でも在宅支援や地域においては自宅に来てくれる、時間を取って対応してくれる、医療以外の面でも対応してくれる人でなければ無価値なのです。先生という高嶺の花の存在ではなく、⚪︎⚪︎保健師さんという身近な存在が命の危機まで診て看てくれるのです。
地域包括支援センターの保健師にNPがあればお医者さん以上の価値を提供出来ます。
もう最強ですよね。
包括にいると医療からは離れた感じで悲しくなる事もありますが、取れる資格だと思います。
何より持ってたらかっこいいですよね!
それ以前に地域包括支援センターはラダーが整備されていません。いわゆる経験年数別の仕事や能力の到達度です。行政保健師と極一部の県の包括ではあるようですが、まずはそこから整備する必要があると感じています。
これからは保健師といえども、専門分野を作って行って良いと思います。わかりやすい強みはセールスポイントになりますからね!