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私は保健師だ!〜地域包括にいて感じる医療からの疎外感〜

みなさんは地域包括支援センターは介護と医療、どちらの世界・業界に属していると思いますか⁇

きっと介護の世界にいると思うのではないでしょうか。私もそう思います。

では介護の世界と医療の世界ではどちらに属する方が偉いのでしょうか⁇

答えはどちらも偉くないというのが大方の正解でしょうか。医療が必要になっても介護まではは必要、そんな方々もいらっしゃると思いますがどっちが偉いかははかれないと思います。

でも地域包括支援センターの職員として病棟に行くとよく感じるのです。

あ、舐められてるなと。

病棟に行く用事は大抵は介護保険認定の要支援(見込み)の方の退院前のカンファレンスだったりします。そのようなシチュエーションが多いです。
認知症の診断のある方が安心できるように入院の際に付き添った事もありましたが。

病棟にいけば大抵は「⚪︎⚪︎さんのケアマネが来た」と病棟の人から言われます。または包括の人。

名前では呼ばれません。けっこうあるあるだったりします。

ちなみにこの記事を書いている時点では私は介護予防ケアマネジメントの経験はあれどケアマネジャーの資格は持っていません(持っていると異動だとか配置換えが起きるので取りたくなかったから)。

私からすると私はケアマネではないし、40人のケアマネジメントを行う人でもないです。その1人の方の支援を在宅において引き継いで調整する人です。

病棟にいる人は医師も含めてもれなくケアマネケアマネと呼び、まるで立場を理解していない事が多いです。あまりに無知だなといつも笑ってしまいます。

綺麗事は通用しません。現実はどこから来た誰か
肩書きだけで見下される事が多いです。

それは私も病棟看護師の経験があり、その時は私もケアマネジャーの事はさっぱりわからなかったので笑えるのだと思います。

あまりに失礼な高圧的な看護師には、私が病棟のリーダーだったらあなたは外部の人と関わらせられない、恥ずかしい、病棟で護られてて良かったですねと伝えます。どんな看護師でも保健師の基礎職が何なのかを知っています。私の知っている他のケアマネジャーさんはMSWに苦情を言いに行った事もあるようです。
まして分野によっては私より病気の知識がない看護師もいたりしますし、在宅における制度やいろんな職種の役割を知らない人も多いです。

病棟にいれば病棟が1番忙しいし偉いと思っている、狭い世界なのでそう思うのは仕方ないと思います。

病院によっては院内のコメディカルも地域に出すような研修も行っているようなので、私の経験したことは今後は起こらないのかもしれません。
しかし事実このように舐められていると感じる事も起きます。

病院から舐められる度、私は医療人から外れた存在なのかなと考えてしまいます。

しかし包括に戻れば唯一の医療職という立場で仕事に取り組む必要があります。

病院の外にいると色々な研修に出会いますが、医療関連の研修は意識的に選択して受けていかないと、医療職としてのアップデートが出来ません。

その点は医療職として振る舞うのを難しくしている所があります。

保健師の活躍のフィールドは行政、院内、民間企業、介護の世界と様々です。

私は保健師だ!

というプライドと自負を忘れないようにして
自分が看護職/保健師でいるために学ぶべき事を常に意識して過ごさないといけない
地域包括支援センターにいると私はそのように思います。

最近は新卒の方でも訪問看護に就職する時代になってきています。

きっとこれから認識も視野も広い看護師が溢れてくるはずです。

私はそう願っています。

ちなみに私は北海道在住ですが
胆振東部地震という大きな地震で包括の仕事がストップした際に、母体の病院で病棟勤務の経験があったため自分から出来ることはないか看護師長に申し出て点滴や輸血のルートどりなどお手伝いしたことがあります。
褒められたことは2つ
1つは私が自主的に申し出た事で看護部長が外部の力を借りても良いんだと思えた事。震災被害が落ち着いた後に看護部長が直接事業所に来て褒めてくれました。
2つ目は病棟看護師の誰もが取れなかったルートを私が取ったこと。まだまだ私の感覚も捨てたもんじゃないなと感じました。多分相性だったと思いますが、その時は自分で自分を褒めました。ルートのコストも取っといてなんて捨てゼリフも忘れなかったです。

どんなところにいても
あー私って看護職だなって思いました。


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