高齢者から学ぶ 家にいれる×シアワセ
みなさん、健康でしょうか⁇
入院したことはあるでしょうか⁇
先日訪問した高齢者方からステキな事を伺ったので書いてみます。
その方は整形疾患で腰の手術を受けて2ー3ヵ月
入院していました。
退院後に独居でヘルパーさんの掃除支援を受けており私はその道半ばで全担当者からケアマネジメントを引き継いだカタチになります。
あまり知らぬ他人と話すのが好きではない方でしたが先日モニタリング訪問でこんな事をお話ししていました。
「私ね3ヶ月くらい入院してたの。でも帰って来れて良かったわ。家にいるのが1番ホッとする。ベランダから見える景色が懐かしい絵のよう。
少し風景も変わってしまったけれども、この絵が見れるだけで生きるチカラになるの。」
もちろんその方が長く入院していた事も引き継いで把握してました。
ちなみに私は入院した事はありません、離れた実家に帰った時にみる景色にも心揺さぶられることはなかったです。
もっというとこの方は自分はかなり重症という自覚があり、私からするとよくある疾患であり重症とはいえないですしもっと積極的に運動に取り組むなど出来るチカラはあるのにこちらから色々ススメてもやらない方というマイナスな印象のある方でした。
でもこの言葉にはなぜか重いものを感じました。
高齢者住宅や施設が増える昨今、誰かがいる安心感や時代の流れだからと施設入所を選ぶ方も増えていると思います。
ですが住み慣れた家や地域で、持てる力を発揮しながら長くその場所に住み続けることは
思わぬチカラを生み出します。
家にいる事を選ぶ方々はまさにその力を意識せずとも知っているのでしょうか。
お金があれば手厚いサービスを得られる場所に行く事も出来るでしょう。
でも一緒に歴史を紡いできたその場所で過ごす事は数字では評価できないチカラが作用する
そんな事も考えてしまいました。
何より窓から見える景色を
絵
と捉えられる
いくつになっても育める感情に脱帽しました。
ヒトがいつか死ぬ事はお医者さんの中でエビデンス100%だそうです。
ずっとは生きていられない、だからこそ感じられるシアワセもある。
当たり前かもしれませんが、私にはまだ感じられない。
客観的にそれを感じる事が出来て良かったと思います。
関わる人や捉え方によって自分の人生すら豊かにできる。
地域包括にいるメリットはここなのかと思いました。
要介護の方より元気な方にお会いする事が多いと思いますが、その分健康な私たちにも通じる学びがある
そんなフィールドかとも思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?