家族の一員ではなく、個人としての人生を生きるということ
自分がやりたいことのためなら家族を顧みないようなタイプの人が、そもそも家族を持とうとすることが理解できないが、自分たちの親の世代は、現代以上に“世間”というしがらみの影響力が大きかったので、世を忍ぶ仮の姿としての結婚制度を選ばざるを得なかったのかもしれんな、と思ったりもするが、その最たる弊害は、子どもに降りかかるんじゃないだろうか。
親は無くとも子は育つのなら、いっそうんと小さな頃に一人で生きていくんだと覚悟を決めた人生の方が子どもにとっては幸せな気はする。
実際に幼いころはとても辛い思いをするのかもしれないけど、大人になってから同じ経験をしてしまうと、一旦は成熟したかのように見えるメンタリティがとても脆弱なことに否が応でも気付くことになるし、オトナになってからのそれは耐えられないレベルでヘビーかもしれない。
子どもは色々な意味で柔らかいので、案外元の形に戻ったり、形を変えて大きくなったりするものなのだ。(まぁ、逆の変化もあり得るので一概には言えないけど)
今現在、精神的にオトナになりきれていない形だけオトナがとても多いように見えるし、大半が一生そのままで過ごせるのかもしれないな、と考えたりもするが、そうじゃない人たち、何らかの理由でオトナとしての自覚と自立がマストな人たちは、一刻も早くその機会が来る方が長き期間個人としての人生を生きている実感を味わえるんじゃないだろうか