虚業と悲観の先にあるもの

自身の生死が身近に感じられるようになると、広義での“虚業”とカテゴライズされるビジネス、職業、サービスに対しては、人は次第にお金を落とさなくなるのは当然のように思う。

一般的な平常時、つまり平和で、心身ともに、加えて、金銭的にも余裕があってからこそ、一時の享楽だったり、夢だったり、不確実性の高いビジネスモデルに大金を投じることができる。

今そこにある危機、これが現実味を帯びている状況下でそれができるのは、よほどの酔狂か、あらゆることをお金で解決できると思っている人か、先が見えたのでヤケクソな人か...

とにかく今は、極端なハードランディングにならないように、感染拡大を最小限に抑えること、社会基盤となる一般市民の生活が大きく破綻しないこと、この2点にリソースを集中して、その次に経済を回す施策を順次講じていく。これしか手法はないように思う。

誤解を恐れず。
広義の“虚業”の範疇には、夢を売る商売全般がカテゴライズされるだろう。
夜の接待サービス業、ワンチャン狙いませんか的ビジネスコンサル、それ以外では、目下自粛の波をもろにかぶっている業界は、広義では含まれるのかもしれない。

現状に悲観するばかりではなく、ずっとそこに残り続けることが、残された道として本当に正しいかどうかを、真剣に考えて自らに必要な行動を起こせる好機と捉えられるか否か、それがクライシス状況下においてもサバイバル可能な実業への転換ポイントになるように感じている次第。

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