感情を抑制するということ
人に対して、感情を表すのはとてもしんどい行為で、その最たるものは“怒り”である。
心底からの怒りで我を忘れるなどということは、性格的にほとんどないと言い切れるのだが、それでも擬似的に、相手に対して怒りを伝えないといけないシーンは、日常では避けて通れない面もあって、例えば...
・子どもが正しいと思えない行為をした(している)ことに対して、諭しても聞き入れそうにもないとか(反抗期とかね)
・仕事上、あまり望ましくない形で感情的にこられた場合や理不尽な条件提示をポジションで押し切ろうとされる、とか
そのときの感覚は、“あ、これは感情を表して怒っておかないとダメだな”という割と冷静な感じなのだけど、それでも感情を持ち上げるのにはエネルギーを使うので、つまり擬似的であっても、事後がとても疲れるのである。
そして、“本当に感情を表す必要はあったのだろうか?”とか、“予想以上にシュンとしてしまって、効き過ぎたかな?”とか、必ず後悔もする。
つまり、どれだけ抑制的にコントロールしているつもりでも、感情を完全にコントロールするのは難しく、それだけに、使い方(出し方)を間違ってはいけなし、簡単に発火するのは自分にも相手にも良いことではないということを改めて心に留めておきたい。