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日本はドラクエの国なのに現実では全然勇者を応援しないんご
今回の記事で伝えたいことは「チャレンジは意外と応援されないけど、応援されないのにチャレンジする時点でガチ勇者だからサインください」ということ。
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僕は20歳の時にそれまで美術的な教育を一切受けてこなかったくせに突然カリカチュアという絵の世界チャンピオンになることを決意したんですよね。
自分的には今後の人生をカリカチュアに全振りすれば絶対いけると思ったから周りにも「世界チャンピオンになるために東京行ってくるわー」と宣言したんですけど(地元札幌)ビックリするくらい誰も応援してくれなかったですね。なまらビックリ。
世界は広い、英語喋れないとダメなんじゃない?絵では食えない、無理だったら将来ヤバい、とみんなが一斉に僕が世界チャンピオンになれない理由を教えてくれました。
中にはカリカチュアが似顔絵の仕事と知って「ハッやりたいことって路上(路上仕事の意)かよw」と鼻で笑われたこともありました。このカスとは二度と喋らねえと固く決意しました。
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チャレンジはある程度実績がないと応援してもらえない問題
上記の経験からまだ始めてもいない人間の言葉がいかに無力かを痛感した僕は結果で分からせるしかないと奮闘しました。
8年後、僕はアメリカのネバダ州で開催された世界大会で総合優勝を果たし、世界チャンピオンになりました。「だから言ったじゃん」とめちゃくちゃ思った。「なんで信じてくれなかったん」とめちゃくちゃ思った。
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カリカチュアの世界大会で海外アーティストと交流して印象深かったのはチャレンジに対するリスペクトの精神です。
僕が大会中に描いたカリカチュアで自分的に失敗したものが一枚あったんですが、周りのアーティストに見せたら「このモデルをこの描き方で描いた絵を見たことがない。失敗するリスクの大きい勇敢なチャレンジだ」と口々に讃えてくれたんですよね。
うまく描けたかどうかより、リスクを取って他の人と違う描き方にチャレンジしたこと自体を賞賛してくれました。「こんな環境だったら躊躇せずに色んなチャレンジができるなぁ」とぼんやりと思ったのを覚えています。
日本だと「それってできるようになったところで意味あるの?」という具合で効率や効果という実利の部分を厳しく見られがちです。
【そもそもチャレンジすること自体に価値があり、とても勇気が必要なこと】という価値観が薄いように感じます。
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世界一になった後はずいぶん応援してもらいやすくなりました。カリカチュアをやめて画家に転身すると言った時も止める人はいませんでした。ラオウならできそうって言ってもらえました。一度わかりやすい結果を出すとその後のチャレンジがしやすくなるんですね。
でも何も結果を出してない人がチャレンジする方が絶対大変だし勇気が必要じゃないですか。僕はそういう人こそ応援してあげたいんですよね。
それはやっぱり自分自身、1番最初の時期に1番応援してもらいたかったなぁと思っているから。当時は実力もないしお金もないし、あるのはやる気と不安だけ。みたいな状態です。チャレンジの初期ってかなり心細いんですよね。実力が無いのに夢や目標が大きいと露骨にバカにされることもあります。
当たり前ですが、人は今まで何をやってきたかで人のことを見定めます。それ自体が悪いわけでは無いです。
ただ、何かを目指してる人に関しては、今までよりも「これから何をするか」に注目してエールを送ってあげてほしいんです。まあ応援しなくてもいいですけど、萎えさせるようなことはわざわざ言わないでほしい。
何かに新しく興味をもった場合、それについてまだ何も準備ができてないのは当たり前です。むしろ今までやってきたことの延長上に無いものを新たにやってみようと思うなんて、とても勇敢だと思います。
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チャレンジャーに対してチャレンジする資格がある人物かどうかをまず審査するような周りの視線はさすがに間違ってると思う。心配しなくてもその人はその人の目指す道のりの中でしっかり審査を受けることになりますしガッツリ壁にもぶつかりますから。
皆さんもご存知の通り、現実ってどの道に進んでもわりと厳しいじゃないですか。
それにその見方をしちゃうと今まで何もやってこなかった人はこれからも何かを目指しちゃダメなのか?ってことになります。
まだ何者でもないから、何者かになるためにチャレンジするんです。
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たしかに昨日までダラダラしてたやつが急に世界一になるって言い始めたら「世の中舐めんなよ」と言いたくなる気持ちもわかります。
でも舐めてたとしても責任を取ることになるのは結局そいつですから。こっちも世の中舐めんなよ、と言えるほど世の中のこと知らないですしね。
チャレンジャーに優しいとは決して言えない環境の中、周りから厳しい目で見られてもなお、一歩を踏み出す人ってもう勇者以外の何者でもないと思うんですよね。どんだけ勇敢なんだよ。サインください。
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だから僕は「チャレンジは達成できた時がすごいんじゃなくて、始めた時点でとても勇敢で偉いことなんだよ」と伝えていきたいんです。
チャレンジャーを見る周りの目を変えることは僕にはできないかもしれません。でもチャレンジする人の背中を押すことなら少しはできるかもしれない。そういう思いでこの記事を書きました。
僕の作品制作の全体のテーマを【鼓舞】にしてるのも同じ理由です。
みなさん、全く新しいことを今からいきなり始めても良いんですからね。自分なんかがおこがましいとか遠慮してないで。今後の人生を全ベットする気で望めば極める時間は十分にあります。
福沢諭吉も「捨て身で挑んだら大抵のことはできるだよ」的な格言を残してましたよ。
がんばれ!
僕は勇者に声をかけられた時のために「ボク わるいスライムじゃないよ」のセリフの練習がんばるぞ。
PS. 今日はhydeさんの誕生祝いライブで東京ドームに行きます。僕はL'Arc〜en〜Cielの公式キャラクターのルシエルちゃんのデザインを担当させていただいたのですが(hydeさんの下書きをほぼ清書しただけ。hydeさんはマジで絵うまい)ライブにルシエルちゃんが登場するたびに気持ちがブチ上がります。hydeさんを全力で祝うぜぇ〜
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