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Adobe MAXでデッサンしてきた

去る2025年2月13日、東京ビッグサイトにて行われたクリエイターの祭典Adobe MAX Japanにてライブデッサンパフォーマンスを行ってきました。

Adobe MAXとは

毎年アメリカ、ロンドン、日本で行われているクリエイターの祭典。様々な著名人やエキスパートからすぐに役立つテクニックを学ぶことができたり、最新の製品情報やインスピレーション、クリエイティブな刺激を得ることができる超巨大なクリエイティブイベントです。

僕とAdobeの関わり

時は2014年、Adobe初のハードとしてリリースされたスタイラスペンの先駆け「Adobe Ink & Slide」。代官山T-SITE GARDEN GALLERYにて行われた製品体験会にて、Ink & Slideの使い方を紹介するデモンストレーターとして招聘されたのが1番最初のAdobeさんとのお仕事でした。

そこから毎年のようにAdobe MAX Japanでイラスト講座のワークショップを担当するようになり、2019年からはAdobe prerelease advisorというステータスで作画アプリAdobe Frescoの開発プロジェクトに参加するようになりました。

2019年にはLAのAdobe MAXでAdobe Frescoのセッションを担当しました。


今回のライブデッサン

今回のライブデッサンはiPadの作画アプリAdobe Frescoを使って作画の様子をモニターに映しながらトータル約2時間で描いていくパフォーマンスでした。

ライブデッサンは会場中央の広場で行いました。

モデルはこのヴィーナス像

広い空間であらゆる電飾が光るイベント会場なのでライティングはかなり心配しました。デッサンは光源の数が増えるほど作画難易度が増すからです。

ただ今回のヴィーナス像は一方向から強いライトを安定した光量で当ててくださっていて素晴らしかった。デッサン経験者が設営したんじゃないかと思うくらい影の付き方が完璧でした。

ヴィーナス像が1番見やすい位置にイーゼルをセットし、いざ作画開始。

ざっくり形をとっていく。

この段階が1番モチーフを測ります。

稜線を意識しながら線を整理する。

ざっくりと影をつけて明と暗を分ける。ここまでが下書き。(※レイヤー分けができないアナログデッサンの場合は画面が汚れるので下書きという概念は持たずに最初からもっと厳密に線を描いていきます。)

新規レイヤーに仕上げ用の線を描いていく。

一枚下のレイヤーをグレーで塗り潰し中間色を作る。

ハイライトや細かいテクスチャを描き込み仕上げていく。

完成はこちら。

ヴィーナス像の横にはモニターが設置されていて作画の様子がリアルタイムで見られるようになっていました。

会場の様子

会場内のあらゆるところにクリエイティブな体験が出来るブースや企業ブースが設置されており、各プロフェッショナルから製品の使い方や最新情報などを聞くことができます。

来場者は今年も3000人を超えていたそうです。
Adobe MAX
MAX challengeの素敵な応募作品がモニターで紹介されてます。
Adobe製品は各アプリごとのブースもあります。
Photoshopクリエイターギャラリー
絵馬を描いて掛けるコーナー
新フォント【百千鳥】の発表もありました。
Acrobatブースではオフィス宝探し
Photoshopは35周年!
恒例のCC道場の配信もしてました。

楽しいから来年は行ってみてね

Adobe MAXは各アプリごとの最新情報が学べるセッションが沢山あって、例えばIllustratorやPhotoshopの効率的な使い方をレクチャーしてくれたり、有名なクリエイターがバズった方法を教えてくれたり、最新の動画編集の仕方を紹介してくれるセッションなどもあります。

イラストの描き方だったり、カメラの設定の話だったり、クリエイターの権利関係の話やマインドセットの話まで、クリエイターにとって有用なありとあらゆる情報がAdobe MAXには詰まってます。

しかも僕は登壇者として会場にいることが多いので、そういったセッションにほとんど参加しないにも関わらず、とても楽しいイベントだと感じてます。飲食ブースやビアバッシュなどもあってホントにお祭りって感じなんですよね。

勉強したいAdobe製品がある方はもちろん、Adobe MAXがキッカケで出会える人も沢山いると思うので、興味がある方は次回是非参加してみてください。


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田中ラオウ/画家
この記事は筆者にお小遣いをあげたいくらいグッときたぜ!というゴキゲンな紳士淑女の皆さんはぜひチップお願いします。