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東京オリンピック選手村
メディアの方たちも入る事が難しく、
謎につつまれているオリンピックの選手村。
「食事はどうなっているんだろう?」
「部屋はどうなっているんだろう?」
「村全体のつくりはどうなっているんだろう?」
私もはじめての選手村だったので、様々な疑問をもちながら入村しました。
今回は、そんな東京オリンピックの選手村の様子を写真と共にまとめてみました。
「東京オリンピックの選手村ってこうなっていたのか!」と、東京オリンピックを身近に感じ、楽しんでいただけたら幸いです
選手村の全体像
選手村のエリアは大きく分けて
・様々なショップが集まるショップ・サービスエリア
・宿泊や食事などをするメインエリア
・芝生など自然があるパークエリア
の3つのエリアに分かれています。
それぞれエリアごとに紹介していきたいと思います。
ショップ・サービスエリア
選手村に入って一番初めにあるのが、ショップ・サービスエリアです。
ショップ・サービスエリアの建物は檜で作られており、入ってすぐに檜の香りに包まれ、視覚だけでなく嗅覚からも"和"を感じる事ができました。
ショップ・サービスエリアで驚いたのは、なんと、ヘアサロンやネイルサロンがあった事。
特にネイルサロンは海外の方にも人気の様子でした。
東京2020オフィシャルショップもあり、東京オリンピックにちなんだグッズが多くならんでいました。
海外の人たちも沢山お土産を購入されていて、中には「ワンピース」や「セーラームーン」など日本の有名なアニメキャラクターとのコラボ商品などもありました。
ショップ・サービスエリアには、日本の文化コーナーも。
着物や盆栽、雛人形などが説明文と共に飾られており、海外の人にも日本文化を知っていただける東京オリンピックならではのコーナーとなっていました。
アルファベットと和柄がコラボした「アルファベット風呂敷」というものがコーナーの一角にあり、好きなアルファベットの風呂敷のプレゼントも。
日本文化をより身近に感じていただく工夫がなされていました。
風呂敷の使い方も実践的に教えていただけて、日本で生まれ育った私もはじめて風呂敷の使い方を学ぶことができました。
その他、クロネコヤマトや日本郵便、ドコモ5Gスポットなどいくつかショップがありました。
どこのショップも、使えるのは現金かVISAのクレジットカードとなっていました。
メインエリア
ショップ・サービスエリアを進むと、次に見えてくるのが宿泊棟や食事をとるダイニングがあるメインエリアです。
宿泊棟の数は全部で21棟。
同じ棟に複数の国の選手団が暮らしている棟もあり、それぞれの階に宿泊している国の国旗がかけられていました。
メインエリアは広いので、エリア内には全自動の車が走っていました。はじめて乗る全自動の車に近未来を感じました。
メインエリアには、食事がとれるダイニングが2つあり、主に世界の食事に対応しているメインダイニングと、日本食が楽しめるカジュアルダイニングがありました。
メインダイニングはとても広かったです。
一席一席に仕切りが設置されていたり、様々なコロナ対策が行われていました。
メインダイニングは、ワールド・アジア・ピザパスタ・日本食・グルテンフリーなど、様々な食文化に対応されており、ダイニングのスタッフの方々がお皿によそって提供してくださる形式でした。
日本食コーナーには、巻物やエビ・玉子などのお寿司もあり、日本食が海外の方にも人気で、嬉しくなりました。みょうがなど、珍しいネタもありました。
サラダやフルーツ、乳製品や飲み物は自分で取る形式で、どれも取り放題。
スイーツやアイスなどもありました。
全ての食品・食事に栄養価やカロリー、アレルギーやベジタリアン・ヴィーガン・グルテンフリーが表記されていたのが、選手村のダイニングを感じさせました。
調味料やスパイスなども沢山の種類が揃っており、「世界中の人たちが食事を摂りやすいように」という心遣いを感じました。
メインダイニングで世界の食事がとれるのに対し、カジュアルダイニングでは、本格的な日本食がいただけました。
着物や割烹着を着たスタッフの方々が出迎えてくださり、とても"和"を感じる事ができました。
2日に1回、食事メニューの地域が変わり、日本各地のお料理を楽しむ事ができました。どれもとても美味しかったです。
パークエリア
各国の国旗が並ぶ道を進むと、エリアの一番奥には芝生や公園などがあるパークエリアが。
ここに、五輪マークのモニュメントがあり、人気の写真スポットとなっていました。
芝生の広場もあり、走っている人やボールを使っている人、ヨガをしている人や瞑想している人など、様々な人たちがいました。
チームJAPAN棟と宿泊部屋
チームJAPANの棟の1階フロアには、競技を見ることができるテレビや、先輩アスリートからのメッセージなどが掲載されていました。
お部屋は、リビングとその他に個別部屋がいくつかある形でした。ベッドは世界でも話題になったダンボール製。頑丈なつくりとなっていました。
番外編
選手村では、国際交流ができるような取り組みが多くありました。その一つが、ピン交換です。各国の選手やスタッフはそれぞれの国のピンを持っており、ピン交換が選手村のいたるところで行われていました。
開催国という事もあり、日本のピンはとても人気で、村内を歩いていると「ピン交換しない?」と海外の人たちから沢山声をかけてもらいました。
皆、交換したピンをIDのストラップ部分につけており、選手・スタッフのストラップ部分には交換したピンが沢山つけられていました。
また、卓球台や手裏剣のゲームボード、ダーツなどが置かれているスペースもあり、スポーツやゲームを通して国際交流がはかれるようになっていました。
最後に
東京オリンピックの選手村に入村して一番に感じたのは、ボランティア・スタッフの方々の温かい"おもてなし"の心です。
選手村のいたるところでボランティア・スタッフの方々が優しく笑顔で声をかけてくださり、とても温かい気持ちになりました。
移動のバスで一緒になった海外の選手も「日本の人たち凄い親切!」と嬉しそうに声をかけてくれました。
コロナ禍ということや、暑い日が続く中で、ボランティア・スタッフの方々は多くの苦労があったかと思います。そんな中においても、世界中の人たちに"和"の心や"おもてなし"の心を届けてくださった事に敬意を表すると同時に、開催国日本で生まれ育った一人としてとても誇らしい気持ちにさせていただきました。ボランティア・スタッフの方々のおかげです。
本当にありがとうございました。