職業=犬を飼っている人
読んでくださりありがとうございます😊
行動に責任を持ってほしい、を伝えたい
どうするのがわかりやすいだろうか・・・
マナーやモラルについてどれだけ細かく話しても
結局のところすべては責任感を持っていれば防げるはずの行動・・・
考えた結果
犬を飼っている人
という職業、所属である と考えてもらうこと
どんな仕事でも無責任な行動をすれば周囲にどんな迷惑がかかるか
大人であれば万国共通なのでは
ドッグトレーナーの犬が一般の方の犬を噛んだ
お預かり中に虐待していた
そんな報道がされれば
先生のところは大丈夫ですか?
聞いてもらえればまだよいけれど
「トレーナーの犬ってそんなもんなんだ」
「ドッグトレーナーは乱暴なんだ」と
イメージをつけられるかもしれない
そう、ひとくくりで信頼を失います。
かと思えば有名人が珍しい犬種を飼っていれば問い合わせが殺到する
犬種にはやりすたりがいまだになくならない
なんて身勝手な行動
なんなんでしょうか・・・
(すでに話がそれてしまいましたが)
*
*
先日4/7(日)に東京ビッグサイトで開催されたペットのイベント
インターペット
お世話になっているfreestitch(フリーステッチ)さんにご依頼いただき
個人で活動されているトレーナーさん(私を含めて3名)
と、フリーステッチさんのスタッフさんと4名でディスカッションをするイベントに参加させていただきました。
遊びに行っていた場所に出演する側になるとは思ってもおらず
パンフレットにも小さく名前が載ったことにテンションがあがってしまったのでした・・・
素晴らしい機会をいただき本当にありがとうございました!
全体のトークテーマは
ドッグイベントの楽しみ方(ドッグランの使い方・ルール)
私が担当させていただいたパートは
イベント会場でのマナーやしつけについて
導入部分にあたります。
ここ数年でペット向けのイベントは爆発的に増えましたし
コロナが明けて以降、さらに数が増えたように感じます。
(ついでに犬にまつわる資格も激増・・・)
私は仕事以外でイベントに行くことはほぼありません・・・
理由は自然な場所が基本的に好きなことと
人混みが苦手なことが一番ではありますが
楽しいこと以上にマナーの悪さにどうしても目がいってしまい
思い切り楽しめなかったり
犬にいやな思いをさせたくないと考え、年々足が向かなくなっています
ペットに関わる仕事をしている私ですらそう感じるのだから
一般の飼い主さんの中でもそのように感じている方はたくさんいるはず。
フリーステッチさんが開催している犬種別ミートアップ
年間20種類以上の犬種にフォーカスして開催されており
2年前から講師として少しずつですが参加させていただいています。
https://www.freestitch.jp/meetup
その中でも楽しくてとても良い経験になる部分と
見ていて同じ飼い主と思われたくないなと思うような行動をする人は
どんなにたくさんの注意事項や参加規約を表示しても
残念ながら必ず一人はいるもので・・・
これはどうしていけばよいのだろうか
楽しさを伝えたいからこそ守ってもらいたい(というかそもそもは当たり前のことを)どうすれば理解してもらえるのか
それを伝えるきっかけとして今回のトークテーマが選ばれたそうです。
盛りだくさんな内容なので、打ち合わせの時点で盛り上がりすぎて
続きは配信で・・・
みたいになりそうな勢いになった話題です。
今回は私が担当した部分の記録も兼ねているので
ほんの少し抜粋する形にはなりますが
読んでいただけると嬉しいです。
イベント会場でのマナーやしつけについて
①しつけ面のアドバイス
これもあげたしたらキリがないので絞ったのが
・リードの長さ
・犬同士の挨拶の距離感や許可をとれているかどうか
・犬から目を離さない
リードの長さは基本的に街を歩いている犬たちはみんな長い
という印象です。
人混みを歩いたり狭い道路を歩く時で言うなら
大型犬であればショートリードの長さが理想です。
盲導犬さんがユーザーさんのお隣にピタっ
そのくらいの距離だと安心ですね。
もちろん場所によって使い分けることには賛成です。
トレーナー仲間が散歩中に、故意に犬と人の間を自転車が通ったという経験をされています。
決して真ん中を歩いていたわけではなかったそうで
明らかな嫌がらせ
でも多分、どこかの飼い主の散歩の仕方に不満があったんでしょう
みなさん適切なリードの長さで歩けていますか?
リードの重要性については別視点ではありますが過去投稿です↓
犬同士の挨拶に関しては飼い主さんの力量が試される部分
距離感が適切かどうかの前にちゃんと声かけてます?
相手の反応正しく見てます?
犬ばかり見ていて飼い主の目を見ない方も多々
犬に勝手に話しかけてこちらに何も言わない
これも失礼だと思わないのか・・・
こんな人に出会ったとき、私は犬を遮ります。
そして一番はこれ!
だだーん!
「目を離さない」
当たり前すぎる、うん、当たり前
でもできていないのが現実~
で、この先にある一番言いたいこと
見てるけど見れてない
正しく理解できていない、読み取れていない
観察が大切
ということは何度も発信してきましたが
思い込みや昔からのイメージがぬぐえていない人が多々
これだけネットでなんでも調べられるのに知らないなってもったいない
それが
カーミングシグナル
あくびが眠い、耳を掻くのが痒い(もちろん痒い時もあるけど)
自分の鼻をしきりに舐めるのは何かがついているから
尻尾を振っているのは全て喜んでいるサイン
え、違うの?と思った方は
グーグル先生に聞いてみましょう。
吠え続けているのに
「うちのこ喜んでいるわ、仲良くなりたいのよね」
と近づけてくるケース
相手からすると
「そんなの知ったこっちゃない こちらは吠えられて人も犬もとても迷惑」
ちなみにらんは吠える犬が嫌いなので無視するか私のうしろに隠れます。
私も直す意思がない人に協力する気はないのできっぱり断ります。
犬はいやだいやだと明らかに拒否しているのに
「ほらお前犬なんだから犬とあいさつしろよ」
と引きずって近づける
あなたに同じことしてあげましょうか?って声かけたくなる
かと思えばめちゃくちゃ楽しんでワンプロしているのに
ケンカと思い込み過剰に反応して止めてしまう
甘噛み=本気噛みになる
と思っているのと同じくらい、そのこたちの可能性をつぶしています
しつけ面についてはワンちゃんごとに合った方法は異なります。
ネットの情報に頼りすぎて迷ってしまうより
早い段階でいちどでも専門家に相談するほうが
気持ち的にもとっても楽だしやっぱり早い
そして結果的にお金がかからないと思います。
(対応が遅れるほど直すのに時間がかかるからです)
病院に行って診断を受けて安心するように
犬のしつけに限らず、迷ったことは何事も
早いうちに専門家に頼ること
私はそれがいい!を実感しています。
何の分野も、やっぱり専門家の知識って、すごい!
②マナー的な意識向上
この中でお伝えしたい表現として
犬を飼っている人という職業である
という気持ちで犬と暮らしていただきたいというお話
どこか遠くの誰かの軽い気持ち
「まいっか」「今回くらい大丈夫」「私ひとりが守らなくても」
が
不快に感じる別の職業の人(例えば犬を飼っていない人)の目に留まり
全体のイメージを悪くする
糞尿の不始末によって犬立ち入り禁止になった公園
吠えたりテーブルに乗せたりなどの身勝手な行動が
犬OKから犬お断りに代わっていく飲食店
犬連れウェルカムの宿泊施設や複合施設も増えるけれど
それと同じように受け入れをやめる場所も増えている
(正直ペット専用にしたら儲かると思っているだけにとれる場所もたくさんありますのでご注意ください。
設備的にもサービス的にも飼い主満足優先で犬に全然優しくなかったりするところもあるので)
先日訪れた南伊豆の宿のお話につながりますが
「あなたの責任の中でどう過ごすことが安全で適切なのか判断してね」
は常にあらゆるところで求められていて
後から来る人がこれまで通りに気持ちよく過ごすことができ
また、経営側や運営側がやっててよかった!
と思ってくれるような
「犬を飼っている人」という職業で、働く意識をもってもらえたら
基本的なしつけをしましょう!
糞尿の始末はしっかりしましょう!
犬から目を離さないでいましょう!
などの注意事項表記がなくても
「犬を飼っている人として とるべき行動で楽しんでください」
だけで、安全なイベントや空間が成り立つ
そんな国になっていってほしいと思います。
③イベントってみんなの行動次第で素晴らしい機会
私自身、4/4のビジネスデーに参戦して
・・・とっても楽しかったのです!
らんはたくさんの犬好きスタッフさんや来場者さんに声をかけていただき
優しくなでていただけるし、とても適切な対応をしてくださります。
そして試食探知犬になってブースに吸い寄せられていき・・・
人間だけで参戦するときよりも和やかに出展者さんとお話しすることができます。
(好き嫌いもアレルギーもなく、人好き犬好きであること、いろんな場所に適応できること らんにやっててよかった!シリーズです)
屋外でのイベントでは注意点がさらに加わりますが
ご自身と愛犬の「楽しい」を見つけられればとっても楽しい経験と思い出になります。
楽しい!という部分を存分に皆さんにも味わってもらえたら
そしてそのためには何が必要でどうすることが大切なのか
一緒に考えていければうれしいです。
*
*
インターペットのイベントでは
この後にドッグランの楽しみ方についてのお話
そしてイエロードッグについてのお話
という流れでディスカッションさせていただきました。
イエロードッグについては前回書かせていただきましたが
ドッグランについてはまた別の機会に書ければと思います。
ちなみに私は誰もいないドッグランがあればラッキーと思って入ります
それ以外は旅先や、道中のSAくらいしか利用しません
オモチャやおやつを使ってはいけないのは使い方の問題から起こるトラブル回避のためなので
使い方を正しく知っていれば
そもそも有効で楽しめるものにもなります
どんな場面でも本当に犬が楽しんでいるかどうか
常に観察が大切です
前は好きだったことも苦手になっていったりします
人間だってずっと同じじゃないですよね?
なぜこのようなギャップが生まれるのか
人間は愛犬に対して大きな理想を押し付けます。
うちの子に限って
うちの子は大丈夫
これは私にもいえることだと思っています。
日本で「ペット」ということばが浸透し始めたころ
「犬に痛みを感じる心はなく、感情はもちろんない」
なんて話
令和の今間違っていると知らない人はいないはず
そのくせ「癒しの対象」として使ってみたり・・・
何事にも、匙加減は常に注意が必要です。
うわべだけの「感謝」ではなく
ひとつの職業として犬と暮らしていく
という選択をしてもらいたい
そう思います。
らんるりより Thanks!