素人の私が出版を目指した理由

『何て無謀なことにチャレンジしているのか』
今でも毎日、思っています。

私は4年半前に脳出血で倒れ、後遺症で右半身に麻痺が残りました。現在、何とか社会復帰したのですが杖歩行する日々、体調には波があります。

倒れてすぐは自分では動くことも出来ず、回復を目指して必死にリハビリに取り組みました。
入院中から『こんな経験はそうそう出来ない。絶対に記録に残そう』と思っていたのです。

実際に執筆しようと決めたのは、倒れて2年が経過した頃でした。

本を出版したことなどありませんし、知り合いもいません。なので情報収集から始めました。

まず商業出版について調べました。でも素人の私が企画書を書いて採用していただける自信もなく、自費出版を考えるようになりました。

自費出版は文字通り自分で費用を負担するので、自由度はあるようですが、慎重に調べないと後々さらなる費用負担もあるようで……

しかし、どうしても自分の経験を本という形にして残したい気持ちが強く、私は自費出版に踏み切りました。

いやぁ、もう『清水の舞台から飛び降りる覚悟で』をリアルに思うことになるとは……
自費出版の費用はなかなかの金額です!

マラソンで例えたら人生の折り返し地点の年齢。
「あー、もっと貯金しておけばよかった」
「本当にやりたいことが出来た時に必要なのは、やっぱりお金だ!」
と、これまでの人生を反省し、後悔しました。

倒れる前、好きな洋服やバッグを買ったり、収入に見合わない額の買い物をしたりしていました。
その時が良ければいいや、と将来の設計図を考えることもせず……皮肉にも倒れて障害を持ったことで初めて自分がやりたいこと(本を出版する)を見つけ、そのためにお金を使いたいと思うようになったのです。
服もバッグも必要最小限あればいい、何とか本を完成させ出版したい、今はそう思います。

コロナ禍の今、生きていることに精一杯でもあります。同時にまだ生きているからこそ、自分の経験を発信したいと考えています。

社会人になって長い年月
「なぜ自分は貯金ができなかったのか?」という情けない現実からも目を逸らさず、今年の秋の出版に向けて頑張ります。

次回、自費出版の過程について、お伝えできればと思います。
ご興味を持っていただけたら、また読んでいただけると嬉しいです。

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