2021/12/16 じっちゃまLIVE まとめ
2021年12月16日にじっちゃまこと、広瀬隆雄さんが「インフレが6.8%なのに長期金利が1.45%である理由」について解説されましたのでその要約をしたいと思います。
•今年最後のFOMCが終了した
要点
①FFレートは0〜0.25%で据え置き
②テーパリングのペースは倍に加速(終了が2022年6月から3月に早まった)
③GDP成長率FRBメンバーの予想は2021年は5.5%、2022年は4.0%
→これは立派な数字(米国の景気は良い)
④失業率(同じく)2021年は4.3%、2022年は3.5%
→米国では非常に低い水準(理想以上※4.0%前後が理想となっている)
⑤PCEコアインフレ(同じく)2021年は4.4%、2022年は2.7%
→米国の今の足元のインフレ率は6.8%でFRBメンバーの予想と開きがある。
※アメリカ人(米国の機関投資家など)が今、一番気にしているのはインフレ
また足元のインフレ率6.8%に対して米国10年債利回りは1.45%
⇨FOMCの質疑でその開きについて記者から質問があった
それに対してパウエル議長は米国債が今、買われ続けている(とりわけ、海外からの需要が強い)ため、と返答。
※世界の国債の利回りは米国債と比較し相対的に低く、為替差益分をコストとして払っても十分にリワードがあるため需要が強い
じっちゃまはそれ以外に
・中国の社債市場のマネーが流入しているのではないか(恒大集団などデフォルトリスクがあり)と指摘
・インフレに対する認識の開きについては賢いのは
データ(インフレ率など)>債権投資家>株式投資家、という見方もできると
→この認識の開きは2022年の投資ストラテジーを立てる上でリスクになり得るかもしれない
•今後のストラテジー
・FOMCの終了(サプライズはなかった)、連邦債務上限の問題解決、中国恒大集団のデフォルト(材料出尽くし)で
→1月くらいまでは米市場はとりあえず安泰ではないか(裏を返すと2月にはまたFOMCがある)
・フォロースルーデー(フォロースルーとはダメ押し、という意味):出来高を伴った陽線が主要指数で出現し強気転換になった
これらから、株価指数を買っても良いし、あるいは1月効果(デッドキャットバウンス)を取りに行ってもいい
※ただし、1月効果は長くても3日程度しか続かないため、1回転とったらすぐに処分するべきと、何度も指摘していました:ポートフォリオがゴミ株だらけになる
・ポートフォリオの構成はVTIを50%、サテライトで特にPERが低く、配当利回りが高いような銘柄を組み込む(XOM、CVX、DOW、など)
•その他
・グロース株については:利上げはグロース株には癌、利上げの段階でその都度業績を確認し(雪を踏みしめるように注意深く)良いようなら買う手もある
・金は(インフレ相場には参加できていない):とりわけ若い投資家はBTCに流れているのかも
・仮想通貨は株との連動性は関係ないかも(株が上がったから仮想通貨も上がるとはいかないかもしれない)
→仮想通貨に投資している人は金融リテラシーが低い人が多く、ファンダメンタルズとかに詳しくない人がほとんどだと思う
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