消えていったスタートアップから学ぼう①
Startup Graveyardとは
今回紹介するスタートアップはStartup Graveyardに掲載されているものを1部抜粋させていただいたものです。
Startup Graveyardとは。直訳すると「スタートアップの墓場」まさに、死んだ、消えてしまったスタートアップをまとめたサイトです。
そしてどんな会社、プラダクトだったのかそのサービスの死因(どうして消えていったのか)まで分かるので起業したい方や、スタートアップ に興味がある人はぜひみてみてください。
UIはポップな棺桶になっていてとてもかわいいです。
上記の様に会社の当時の状況が分かります。
消えていったスタートアップから学ぼう①
ということで今回はこのサイトを使って消えていったスタートアップをみていきたいと思います。
1.Homejoy
Homejoyは、掃除してくれる人と家の掃除して欲しい人のマッチングサービスです。
創業年数2012 – 2015
場所:bbカリフォルニア州マウンテンビュー
創設者:Adora Cheung、Aaron Cheung
資金調達:5ラウンドで$ 39.7Mを調達(15人の投資家による支援)
競合:EXEC Handybook Care.com
家の掃除は、推定4,000億ドル規模の世界市場であり、多くの人がUberのようなチャンスがそこに眠っていると考えていました。Homejoyは、この市場狙う最初のサービスの1つで、アルゴリズムを使用して、住宅所有者と賃貸契約業者を簡単に結び付け、当日の日程を調節できるようにしました。
最終的にはGoogle VenturesとPayPalの共同設立者Max Levchinなどから約4,000万ドルを調達しました。
Homejoyの課題
Homejoyが折りたたまれたとき 、多数のメディア記事が、最後の数ヶ月で会社を苦しめた労働関係訴訟を指摘しました。
Uber、TaskRabbit、その他の有名なオンデマンドエコノミー企業と同様に、Homejoyはクリーナー(掃除したい人)を独立した請負業者として扱いました。一部の訴訟担当者はこの評価に同意せず、Homejoyとその関連企業が労働者に払い戻しと時間外労働をさせていると主張した。
会社が閉鎖したとき、それは労働者の地位に異議を唱える4つの雇用訴訟に直面しており、その1つがUberの問題で、その裁判官はそのドライバーによってUberに対して提起された訴訟の多くに集団訴訟の地位を手渡したところでした。雇用契約システムの再構築によって当時考えられているオンデマンドモデルのコスト構造と利益の鍵は突然ぐちゃぐちゃになりました。
その波に飲み込まれた1つがHomejoyだったというわけです。
失敗の理由はそれだけ??
Homejoyが消えていってしまった理由は上記の内容だけではありません。もっと根本的な課題がもっと他にもあったようで、その中の1つに、
「最初の1か月後にサービスを使い続けたのは約25%のクライアントだけで、6か月後には10%未満」
という課題もありました。僕の予想ですが、元々海外だとシッターさんの文化はここ日本よりも浸透している分、利用者のハードルは多少なりとも低かったかと思います。が定期的にしかも毎回違う誰かに、家を掃除してもらうのは抵抗があったのではないかと思います。それに他の失敗の理由に、
Lost best workers to outside client arrangements.(良いクリーナーが外部に流れてしまった)
とあります。
良いクリーナー(スーパーホスト)が他の企業に流れてしまうと、やっぱり会社としての信頼度も下がっていってしまうのではないでしょうか。
それに先ほども書いたように掃除はしてもらう者という考えが強いからこそ気楽に人を呼んで掃除をしてもらうというよりも、シッターや掃除会社などにやってもらおうという方がしっくりくるのではないでしょうか?
まとめ
このようにしてHomejoyは消えていってしまいましたが、もしかしたら日本という場所で、この時期だからHomejoyと同じようなサービスが浸透するかもしれませんね。
これから起業したい人やもうすでにしてる人も、失敗したサービスから学んでみても面白いかもしれませんね。