本日のお題 〜あいさつ〜
息子、聖悟へ
2016年11月18日
幼稚園に行く道すがら、よそ様に出会った時の君の挨拶をみて、いつも感心します。
歩いていても、ビシッと止まって、足を揃えて、帽子を脱いで右手に持ち、腰を90度まで折り曲げる
「おはようございます」
と大きな声でいう。
そして、もう一度、お辞儀をして
「行って参ります」
よそ様は「はい、いってらっしゃい。気をつけてね」とおっしゃって下さる。
知らない人でも、君の挨拶を受けた人は、みんな朝から笑顔。だから、知らない人でも、いつの間にか君は顔見知りになってしまいます。
本当に、とても素晴らしいことです。
君は、幼い頃から、この「挨拶」の魔法を身につけています。
魔法とは、不思議な力のことを言います。
ということで、本日のお題は「挨拶」です。
毎日、朝起きたら、お父さんとお母さんにも、お辞儀をしながら
「おはようございます」と言ってくれますね。お母さんは、それを見ると、毎朝元気になります。
挨拶は「あなたを見ています。あなたを知っています。あなたに会えて嬉しいです」というメッセージです。
決して、儀礼的な言葉ではありません。「儀礼的」って、ちょっと難しい言葉ですね。儀礼とは、形をととのえて行なう行動のことです。
ただ単に、形だけお辞儀をしても、相手には、気持ちいい挨拶は届きません。
「あなたを見ています。あなたを知っています。あなたに会えて嬉しいです」
そういった気持ちを込めて、元気よく挨拶をするのが大切。
君の挨拶は、正にそんな気持ちのよい挨拶です。
気持ちのよい挨拶を受けた人は、フワッと心を開いてくれます。だから、挨拶をした人はいつも笑顔で、君に挨拶を返してくれますね。たまには、気付かない人もいますが、それでも君は挨拶をし続けてください。
「挨拶」をする
それは、人間関係を作って行く上での、最初の扉です。
人間関係、これも難しい言葉ですね。君の身近な例で言うと、お友達と仲良くするためのあり方、と思ったらいいでしょう。
挨拶なしに、お友達と仲良くなることは出来ません。お母さんだって、君が挨拶をしてくれなくなったら、とても悲しいです。反対に、お母さんが、君に挨拶をしなくなったらどうだろう?
君が「おはようございます」と丁寧にお辞儀をして、挨拶をしているのに、お母さんは知らんぷり。
どんな気持ちになりますか?
そうですね、とても悲しいし、寂しいですね。
だから、他の人がそういった悲しい気持ちにならないように、君から気持ちのいい挨拶をしましょう。
不思議なことに、大人になればなるほど、この「挨拶」が出来ない人が多くなります。
挨拶をするのを照れているのか、知らない人に挨拶をして、変な人と思われるのが嫌なのか、お母さんにもそれは分かりません。
多分、大人の人達も、幼稚園に通っていた小さな時は、素敵な挨拶をしていたことでしょう。ですが、それも段々と元気がなくなり、挨拶さえなくなってしまうことがあります。
でも、君は今のまま、大人になっても気持ちのいい挨拶ができる子に育って下さい。
そうすれば、君の周りは、いつも笑顔で心を開いてくれる人で、一杯になります。
そして、君の周りの人も、気持ちのいい挨拶をする人達になり、それが広がっていって、みんな素敵な人間関係を築けると、お母さんは考えています。
挨拶のある所には、必ず笑顔と元気が生まれます。
君は、挨拶を通して、笑顔と元気をみんなに届けて下さい。
そうすることで、「世の中が少しでも良くなるんだ」ということを、感じて生きて行って欲しいのです。
「世の中」これも、少し難しい言葉ですね。
世の中とは、君が生活をしている場所や時間、君をとりかこむ全てのことをいいます。
まだまだ難しいかもしれませんが、少しずつ「世の中のために」を考えて、行動できる子どもになってください。
挨拶は、まずその一歩。
君は、すでにとても気持ちのいい挨拶ができます。
それを「継続」してください。
小学生になっても、大人になってもですよ。もちろん、お母さんも気持ちのいい挨拶を心がけます。
二人でお約束しましょう。
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