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ねこ検定合格への道 ~ 腎臓病が治せる?!新薬の開発 ~

猫を飼っている人はみなさん恐れていると思われる腎臓病。
中級のガイドBookの一番最初に、その腎臓病を研究されている方のお話が載っていました。

◇AIMの研究

猫に頻発する慢性腎臓病は、はっきりとした原因が分からず、完治は不可能とされてきましたが、AIMというタンパク質が治療薬の鍵を握ることが分かってきました。

その研究をされているのがAIM医学研究所代表理事・所長の宮崎徹さん。(﨑と崎、調べるとどちらも出てきますがご本人のXが「崎」でしたので、こちらで統一します。)

宮崎さんは獣医さんではなく、もともとAIMの研究をされていた方で、偶然から猫の腎臓病研究につながったとのことでした。

AIMは分かりやすく言うと、腎臓の中のごみをお掃除してくれているもので、人間や犬はその機能がきちんと働いているのに対し、猫のAIMはうまく活性化されていないそうです。

なので、ゴミが溜まりっぱなしになり、そのゴミの内部から炎症が起こって慢性腎臓病となるということです。

◇うちの猫の場合

うちの猫は腎臓病と甲状腺機能亢進症を併発して亡くなりました。
甲状腺の方は投薬を始めてすぐに数値が良くなったのですが、腎臓は一度壊れたら元に戻らないのでもう進行を止められませんでした。

余談ですが、甲状腺機能亢進症を発症していると腎臓病の数値が低めに出るそうで、甲状腺が治ってくるとそれまで隠れていた腎臓病の数値が一気に上がるそうです。かといってこのままだと甲状腺が原因で亡くなるといわれ、もう八方ふさがりでした。
もうこの2つを併発したら今の時点ではどのみち厳しかったでしょう。

◇AIM表記のキャットフード

最近キャットフードに「AIM」の文字を見かけることがあります。しかし、こちらはAIMそのものが入っているわけではなく、アミノ酸30という、AIMを活性化させる成分が入っているということらしいです。
これを摂取することで、機能していないAIMが少しでも活性化されれば、腎臓のゴミ掃除の効果が期待できます。
なので、日常的にこのエサを食べれば少しずつゴミ掃除が進み、腎臓病にならないで済むかもしれません。

◇期待値が高い新薬

猫の腎臓病を何とかしたいと思っている方はやはりたくさんいて、この研究にも3億近い寄付が集まっているそうです。(2022年9月時点)

新薬というものはどうしても高額になってしまいます。宮崎さんは「皆さんになんとか広く安く使っていただけるようなシステムを模索中です。」とおっしゃっていました。

現在15歳以上の猫の8割が腎臓にトラブルを抱えています。
なので、AIMを活性化してごみを取り除けるようになれば、猫の本来の寿命と言われている30歳、もしくは40歳まで生きる日が来るのも夢ではないかもしれません。

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宮崎さんの記事がこちらに出ていました。
AIMに関して詳しく載っているのでぜひご覧ください。

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