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無人システム:基本は性善説だけど、ちょっとセキュリティも気にして。

無人のシステムというと旧に敷居が上がるような気がしますが、簡単です。要は路地販売の野菜売りとかと同じで、人の性善説に則ったやり方です。2年無人システムで運営していますが、問題は起きていません。因みに最近店先で路地販売してみました。用意した分ほぼ売れました。

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具体的に無人システムを構築するのに、お客さんと店のスタッフとの接点(タッチポイント)を考えてみます。利用する人は最初にお店に来て説明を受けます。このポイントが一番最初の接点でしょう。ここについては、前回の記事の利用者を制限するところ、会員制にするという部分でWeb会員システムを導入するというものを挙げました。会員になる人はWebから情報を自分で読み取り、必要な情報を登録していきます。自動的に登録されるので人の手はかかりません。そうすることで店とスタッフとの接点を一つ減らすことができます。


次は実際に利用された後、料金の支払いで接点が生まれます。ここも同じようにWeb上で支払いを済ませてしまいましょう。一般的にAmazonや楽天のようにWeb上で支払うことに抵抗がなくなっているのでスムーズに進むはずです。カード情報をお店側が保存したりしないので、お客さんも安心です。

登録、利用、支払いがこれで完了します。

基本はこの仕組で無人運営は可能です。

可能だけれどもちょっと待てと思った方は頭の切れる人です。そう、このままだと運営が厳しくなる根本的な問題を抱えています。それは、このままだとお金を払わなくても利用できるからです。いわゆる無賃乗車ならぬ無賃利用ですね。何もかも性善説で運営するということも可能ですが、少しだけセキュリティを気にしましょう。

自分のコワーキングスペースではその問題を解決するため、鍵をスマートロックに対応させました。鍵をIoT化(インターネットに繋ぐ)することで、外部から鍵の開け締め、状態の管理を行うことができます。ただ、スマートロックをつけるだけでは駄目で、利用するお客さんが自由に使えないと意味がありません。一般的なスマートロックだと、管理者は使えるが、他にその権限を貸与する仕組みがあったりします。ただ、人数の制限があったり、それを追加解除したりするのに結局アプリを操作しなくてはならなかったりします。面倒ですよね。そこで、自分はsesameというスマートロックを選びました。

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このスマートロックsesameは他と何が違うかというと、WebAPIというのが用意されていることです。WebAPIって何だ?と思うかもしれないですが、sesameは様々な操作の仕組みをWebから行えるようなルールを作ってくれていて、その通りに仕組みを作ると自分のシステムと連動させることができるのです。つまり、鍵の開け締めと自前のWeb会員システムと連動させ、お客さんがログインしたスマホ上のアプリから施設のドア鍵を開けることができるようになります。

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これで最低限のセキュリティが担保されることになりました。無賃利用は許せませんからね。自分のコワーキングスペースでも同じことをやっていますが、無賃利用は発生していません。ただ、もう少しセキュリティをしっかりするために方法があります。例えば、このシステムのままでは外部、例えば自宅からでも開けられてしまうかもしれません。それを防ぐために接続元IPをチェックしたり、GPSで判定したりと色々な方法が考えられます。あとはドアを開ける前に事前決済を行ってしまうというのもあります。そうすることで無駄に開けたりするいたずらが無くなるでしょう。ただ、そもそもそんないたずらは経験したことが無いのであまり気にしすぎても使い勝手が悪くなるので考えものです。

続いて会員システムについて話を進めたいと思いますが長くなるのでまたにします。

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