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桜を食べる②
春分の日は強風でしたね。警報が出ていた地域もあったようですが、大きな被害は無かったでしょうか。
今日はこの時期に一番出回る桜餅、の葉について。
葉は食べても食べなくてもお好きにどうぞ、です。わたしはいただくことが多いですが、塩気があまり必要でない時は半分だけ、などその時の体調や気分によって変えています。
この葉は、裏面に全く産毛が無く、やわらかくて食用に向いたオオシマザクラが使われています。葉が元々やわらかいだけでなく、その中でも樹齢の若い木から収穫するのだとか。若い分、背丈も低く収穫しやすいそうです。静岡県、伊豆半島の松崎町が生産量の全国シェア約7割を占めます。
桜餅はとかく葉を食べるのか、食べていいのか、どう食べるのか、といったことに気を回される方が多いようです。が、お茶をなさっている方で、ご自身がお客様にふるまう側となる場合は、桜餅は薯蕷や練り切りなどに比べると気さくなお菓子になることを知った上でお出しするかを決めてください。同様に柏餅や水無月なども、気さくなお菓子です。場合によっては、気さくなお菓子だからこそ、一緒にお出しする抹茶を変に敷居が高いと感じさせず、気楽に召し上がっていただけることもあるかと思います。
今日の菓銘は「菜種きんとん」。
菜の花は、現代では一に食用、二に観賞用、でしょうか。2月、3月と和洋中、色々な献立に使えるので、よく召し上がる方もいらっしゃるかもしれません。が、江戸時代に伝わった当初は油の採取を目的(食用というより灯火用)として栽培される植物でした。
今日が終業式という学生さんも多いでしょうか。宿題が無いことが多いであろう春休み、気候もいいですし満喫してください!