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茶道での着物②

はっと気づくと一月も下旬。このままではいけないかも・・・という気になぜかなっております。

さて、今日は「夏のお茶のお稽古用に、和装を新しく仕立ててみようと考えている方へ」向けて書いてみます。

この前提の場合、お薦めしたくないのが花火大会に行くような際の浴衣です。
理由の一つ目は、通常の浴衣は平織の生地なので、茶道で立ち座りする際には、上前と下前の生地がくっついてしまい、裾さばきが悪く、洋服の時以上に動きにくくなるからです。

二つ目は、浴衣なら肌着の上にすぐ着てしまうことで、懐中物がとても肌に近くなるからです。人によってはかなり汗をかくこともある季節、懐中から古帛紗を出してお客様に薦めるのはどうでしょうか。

浴衣に分類されるものでも、着物と同様に衿付の長襦袢を着て、足袋も履いた方が合う綿麻・綿紅梅などなら、こういった問題は多少軽減されると思います。

個人的には(ついている先生の了解が取れるなら)麻の着物をお薦めしたいです。裾捌きもよいですし、自宅で洗え、アイロン要らず。素材としても比較的涼しい。絹ものよりはお財布にも優しいものが多いです。

お茶の正式な場に行くことも考えてなら、正絹の絽の着物。汗のことを考えたら、季節が終わったら、ちゃんと洗いに出すのがよいですし、本体と共にお財布には優しくないですが、絽の着物の軽さは、袷には無い心地よさがあります。

夏にはお茶絡みの行事が比較的少ないこと、また最近の酷暑の長期化を考えると、(いずれ変わってくるかもしれませんが)7・8月限定の絽を飛び越えて、一説によると6~9月の間着ることができるとも言われる絽ちりめんで、この暑い時期を全て乗り越えるというのも手かもしれません。これも季節が終わると、洗いに出すのがよいです。

近年はお手入れが簡単だと言われるポリエステルの着物をお召しになる方も多いのですが、わたし自身はまだ手を出していないため、何か言うことは控えることとします。

最初に書いたように、以上は「夏のお茶のお稽古用に、和装を新しく仕立ててみようと考えている方へ」のものです。例えば、学校祭でのお茶席や茶会などの趣向で浴衣をお召しになる方に意見するものではありませんので、誤解無きように願います。

今日の菓銘は「福寿草」。
実は本物の福寿草って、まだ見たことがないのです。いつか目にする機会が来ますように。

厳寒の予報の割に、大寒になってもそこそこ暖かいです。これはこれで茶花やら野菜やら、植物の生育に影響が無いのか気になっております。春までもう少し、体調には気をつけながらお過ごしください。



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