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着物のお手入れ①

夏本番ですね。しばらく最低気温でも27度以上の予報で、聞いただけでくらくらしています。

7月19日から夏の土用。24日の丑の日には、「う」のつくものを食べるといいと聞いて、鰻を召し上がった方もいらっしゃるでしょうか。この土用は、季節の変わり目にあたることもあり、衣更えや虫干しなどにいいとも言われます。わたしも梅雨が終わったこともあり、天気を確認しつつ、昼間に家に居る日には、着物の虫干しをしています。

虫干しそのものだけでなく、年に数回箪笥の中身を確認することで、着物の状態を把握することが出来、傷むのを防ぐ効果もあります。今回は、わたしのトホホな体験談を・・・・。

親は嫁入り道具の一環でそれなりに着物を持っていまして、ある時、最初のたとう紙のままで何十年と保管されていた着物をもらって、そのまま自分の着物箪笥に移しました。ある年に、虫干ししようと取り出すと、そのたとう紙の下にあった着物のたとう紙に白いかびが・・・・。

実は、この下にあった着物のたとう紙は、珍しく黒色だったのです。で、白いかびが一目で判別できました。見た目があまりにも衝撃的だったので、その際に、この古いたとう紙は全て新しいものに取り換えました。その上下にあったものも。たとう紙はこまめに取り換えた方がよいとは聞いていたものの、もとのたとう紙はクリーム色で、よくも悪くもかびが見えなかったのです。黒色のたとう紙は、買い物をしたお店固有のもので、販売はしていないようでしたが、入手するなら黒色も悪くないな、と思った出来事でした。今は、着物を数年に一度は洗いに出していることもあり、その際にたとう紙は新しいものに替わっていますが、たまに箪笥の中身を全部出すことは大事だと思いました。

着物に風を通すという点では、箪笥の引き出しを開けておくだけでもいいと聞きます。↑こういう恐ろしい事態が起こっていないことを確認するためにも、面倒でも忙しくても、せめて年に一度は箪笥の中身を点検してみることをおすすめします。わたしの場合は、結果的に、着物歴初期でこういう目に遭い、着物も傷む前だったのが幸いでした。あの衝撃を奇貨として、毎年虫干しをしております・・・・。

ちなみに今年の夏の土用は8月6日まで。7日は立秋です。季節の流れは早いですね。

今日の菓銘は「紅花」。
紅花は又の名を末摘花。漢方食材としても知られ、血液を浄化し、循環をよくすることから、月経絡みや更年期障害など女性特有の症状の緩和に有効とも。血流をよくし過ぎてしまうため、妊娠中の摂取は厳禁です。

しばらくは暑い日が続きます。お出かけの際は、男女問わず日傘を差したりして、少しでも体への負担が少ないようにして、お過ごしください。


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